車のエアコンの効きが悪く感じた為に、DIY作業としてガス補充してみたので、どういう道具を使って作業したのか手順や注意点を交えて丁寧に解説してみたいと思います。
夏に車を乗る際に必須にもなっている冷たい風が出るカーエアコン!オレ的には夏にしか冷たいAC風を出さない事から、今まで異変に気づきませんでした。
エアコンの風があまり冷たくない!?
最初に何故エアコンガスを補充したのかいうと、6月なのに暑く感じた事からひさしぶり(一年ぶり)に冷たい温度設定にして風をACで出した所、去年に比べてエアコンの効きが悪いと感じたことが始まり。素人ながら原因を探ってみると、エンジンルーム内のエアコン配管をたどってもガスがあきらかに漏れている場所(噴射した跡なし)がなく、エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチもACボタンを押すと作動していて、全く冷たい風が出ないということでもなかった為、一番出費が少ない方法のガスチャージする道具を購入してガスを補充することにしました。
カーエアコンが効かない原因
- エアコンコンプレッサーの不良
- エキスパンションバルブの詰まり
- 配管繋ぎ目Oリングからガス漏れ
- エアコンガスの不足
- ヒューズ切れ
- 電装など他にも色々
エアコンから冷たい風がでない原因は色々な要因が考えられ、車の整備でもエアコンに関する作業工賃が高いのは、色々と調べて不良箇所を特定するのに時間がかかるだけでなく、不良箇所を交換したら真空引きの特殊工具を使ってからガスを補充したりととにかく作業工程が増えるから!一番困難といっても過言ではないエキスパンションバルブの詰まりの場合は、エバボレーターをバラさないとアクセスできない車種がほとんどなので、素人には作業をするにも知識が必須となっていて、その点からカーエアコンの修理は作業的難易度が高く工賃が高くなっています。ガス補充のように簡単な作業以外は素人には困難なのがカーエアコン修理!
今回は少し冷たさがあまいガス不足に感じた事から補充だけの作業をしてみましたが、あきらかにガスが抜けていてエアコンが効かない場合は、ガス補充だけでは解決しない事が考えられるので、その時は整備工場またはディーラーなどで見てもらうことをおすすめします。自分のようにエアコンコンプレッサー(マグネットクラッチ作動)がACスイッチを入れると作動(音が変わってエンジンアイドリング回転数が高くなる)していて、冷たさが少しあまい感じがする場合の時、あくまで1つの改善方法として参考にしてみてください。
ガス補充に使用した道具
カーエアコンのガスを補充した道具は通販サイトアマゾンで購入!
ガスを補充チャージする道具はアマゾンで多数扱っていて、選んだのが60cmのチャージホース!実際にやってみた体感からは、車の大きさにもよりますが長さは作業のしやすさにも直結してくるので、できるだけ長いほうが作業効率はいいかもしれません。
エアコンガス補充に使用したホースとガス缶の詳細
60cmのチャージホースとエアコンガスHFC-134a(R134a)を2本購入!ガス缶はどれだけ入るのか分からなかった為に2本購入しましたが、実際入れて見ると1本で十分でした。
ホースと一緒に付属されていたのは、説明書とエアコンオイルチェッカーで、エアコンコンプレッサーオイルがどれだけ入っているのか補充作業の前に計ってみる必要があります。コンプレッサーオイルは重要!
そして自分が気になったのは、説明書には絵入りのガス補充のやり方が書いてありますが、作業をする前にyoutube動画の「エアコンガス補充方法」を複数見たところ、説明書とは若干手順が違っていたので、正しいと思った手順でやってみました。
その点からもDIYなら色々な情報に目を通すことは必須かもしれません。
ガス補充ホースの使い方
ホースの特徴は、ガス缶取り付ける側が短く、ガスの量を計る計器付き。赤色部分がガス缶取り付け、黄色部分に車側の配管「L低圧ポート」に繋げてガスを補充する仕組み。
車のエアコン配管には低圧Lと高圧Hの2種類ポートがあり、ガス補充で使うのが低圧側!繋げる部分はチャック式になっているので、作業する前に引っ込めたり戻したりシュミレーションすると実際の作業で役にたちます。
※ホースの注意点は、計器は落とすと動作が変わってくる可能性がある為、慎重な取扱いが必須。
さっそくガス補充作業にうつりますが、自分のような素人(初めてのDIY)でも作業時間15分で完了!作業的には簡単な部類になるものの、手順を間違えるとガス缶を無駄にしたりエアーがかんでしまう事も考えられるので、ゆっくりと丁寧に1つ1つ時間をかけてやることをおすすめします。
エアコンガス補充方法
DIY素人がカーエアコンのガス補充やってみた!
【最初に確認するのが低圧ポートの位置】
ガス補充に使う低圧ポートの位置は車種によって違っていて、エンジンルームのエアコン配管をたどっていくと「Lキャップ」が目印!最初にL表記の低圧ポートの位置確認は必須で、配管のポートはL低圧とH高圧の表記で示している為、はじめてでも意外とわかりやすいと思います。
※エアコンガス補充作業の注意点は、エンジンをかけてガス補充する為、ホースが駆動ベルトに当たったり、エンジンの振動でガス缶が倒れたりしないよう置く場所も重要!
エアコンガス補充方法
①ホースにガス缶を取り付ける
赤い部分のバルブが一番開いている(緩めた)上の状態にしてから、ガス缶を時計回りに締め付けホースバルブ部分に取り付けます。蛇口のようなバルブ部分は締め込むとガス缶に穴を開ける仕組み!最初はガス缶に穴を開けないようにします。
②クイックカプラーをL低圧に繋げる
ホースのクイックカプラーはチャック式になっているので、上にあげてから低圧Lポートに差込み戻すように押し込むとしっかりと繋げることができます。ホースを低圧ポートに取り付け作業は、少しコツがいるように感じましたが、しっかり装着できていないと見た目でも音(ガスが配管から漏れる音)でもわかります。
③エア抜きしてからエンジンを始動
ホースをガス缶と低圧ポートにしっかりと繋げたら、エア抜き作業!このエア抜き作業手順が説明書とyoutubeの補充作業動画で違っていて、説明書だとガスを補充する前にエアーを抜くとあったので、色々な動画でやっていた手順のエンジンをかける前にやっています。
エア抜きは、ガス缶が取り付けてあるバルブ部分とガス缶の部分を少し緩め間からエアーを軽く(プッシュくらい)抜いたら、またガス缶をバルブに締め付けます。この時軽く抜くのが重要で、ガス缶をかなり緩めてしまうと今入っているガスが大量に漏れてしまうので注意!
エアーを抜いたらエンジンを始動!エアコンACボタンを押し温度は一番低い最大風量の状態、3分くらいして計器のガス量を確認します。ここまではエアコンガスがどれだけ入っているのか点検作業となっていて、計器に示されたメモリを見てガスを補充するのかが決まります。
車によっては計器を見なくても純正でガス量を確認できる、配管に窓がある車種もあるので、そちらでチェックするのも有り。
計器の見方
- 緑色:冷却不足 補充必要
- 青色:冷却適量 補充必要なし
- 黄色:過充填 適切な整備が必要
- 赤色:過充填 適切な整備が必要
チャージホースに付いている計器は見ただけでガスが適正に入っているのかチェックでき、画像でもわかるように自分の場合は薄緑色の位置だった為、やはりガスが少ないようで適正位置の青色までガスを入れます。
④ガスを補充
ガス補充はエンジンがかかっている状態で、一番温度が低い風量最大のACエアコンスイッチオンで補充。画像の赤色部分のガス缶がしっかり取りつけられているのを確認したら、黄色部分のバルブを締め付けるとガス缶に穴が開くので、開いたらもう一度バルブを上まで緩めるとガスが入っていく仕組み。文章では少し伝わらないかもしれませんが、とにかく蛇口のようなバルブはガス缶に穴を開けてガスを補充する時は上の状態に緩める必要があります。
黄色部分が開いている状態だとガスが補充されていきます。この時の注意点は、とにかく放置しない事!ガスが入っていくと計器が上がっていくので、常に計器の適正位置を見てガスを入れすぎないようにします。
自分の場合はこの位置でガス補充をやめて、車の室内の温度を確認した所、今までとは違いキンキンに冷えていました。ガスが補充される時の特徴としては、ガス缶が水滴ができるほど冷たくなっていて、缶を逆さにするとよくないということなので、その点は気をつけたい所です。
そして作業が終ったらガス缶の蛇口バルブを閉めてチャックカプラーを低圧ポートから外して完了!時間は約15分もかからないくらいで、作業的には低圧ポートにチャックホースを取り付ける時が一番神経を使ったように感じます。
エアコンガスをDIY補充した感想
今回は車のエアコンガスを補充するという、少し難易度が高そうなDIY作業をやってみました。作業的には思ったよりも簡単でしたが、説明書の手順とyoutube動画で紹介されている手順と若干違っていたので少し迷ったものの、エアコンの冷却効率はガスを入れたことにより格段に変化する結果になったので、少し冷却があまい場合の時は効果があるかもしれませんね。
ガス補充だけならホースとガスさえあればできるので、工賃を浮かせたい人やDIYが好きな人はチャレンジしてみる価値はあると思います。
通販サイトアマゾンでは色々なガスチャージホースを扱っていて、オレ的にはホースの長さは作業をする際のやりやすさに変わってくると感じた為、選ぶ際はカスタマーレビューとともに参考にしてみてください。