愛知県内のダムカード巡りを終えて、矢作第2ダムのダムカード配布先であるマレットハウスいっぷくで休憩しながら他にダムが近くにないかグーグルマップで探していた時に見つけた「小里川ダム(おりがわだむ)」!小里川ダムの堤体は他のダムとあきらかに違いまるで要塞のようなたたずまい!画像を見ただけでどうしても実物を見たくなり岐阜県恵那市までいってきました。
今回のダム巡りは岐阜県恵那市の小里川ダムと阿木川ダムの2箇所、いつの間にかダム見学にすっかりとはまってしまいましたが、今回行った小里川ダムはダムの中(堤体)を自由に見学できるということも目玉の一つで実際にどういう感じで道中の道なども詳しく紹介していくので行く際の参考にしてみてください。
小里川ダムの記事はダムの様子と堤体内の2部構成で分けています。
小里川ダムの場所と駐車場
アクセス | 岐阜県恵那市山岡町田代周辺 |
駐車場 | ダム堤体隣に有り(県道33号沿い) |
その他 | 周辺には道の駅「おばあちゃん市・山岡」があるので休憩するにも便利です。 |
小里川ダムは岐阜県の恵那市と表記していますが、実際にはダム堤体の真ん中で瑞浪市との境界線があります。ダム巡りをして気づくことは、矢作ダム、佐久間ダムもそうですが県や市の境界線のど真ん中にあるダムが比較的多い感じがします。
マップのポイント位置がダムの横の駐車場を示していて、すぐ近くの道の駅には日本一の木の風車があるので観光しながらつり橋を渡ってダムに行くのもありだと思います。どうせならダムと一緒に道の駅に寄るのがおすすめ!
アクセスは名古屋方面からは瀬戸市に繋がっている国道363号から岐阜県多治見市方面からは国道19号からと大きな道が通っているのでアクセスしやすいと思います。自分は豊橋市から向かいましたが、同じように三河から行く場合は国道153号線→県道19号線→県道11号線→国道363号線→県道33号線でダムの隣駐車場まで行く事ができます。自分が通った道中の道を下記で詳しく説明しますが、行って見て分かったことはダム堤体の上が道路になっていて通る事も可能なので、県道11号の「新町」信号交差点を左折して国道363号の方向にいっても行く事は可能です。
国道153号の香嵐渓付近から約1時間くらいで小里川ダムにいけます。
自分と同じように三河方面からは国道153号の「新盛」交差点を左折して県道19号線に。19号は矢作ダムにもいけるのでおすすめです。
ほぼ中央線がある走りやすい道路ですが、一部上の画像のような車線がない山道になるので注意は必要です。ダム巡りをしていて、もっと細くて狭い道路を通ったりしていた為、これでも道は広くて走りやすいように見えるので不思議なものです。
19号を道なりに進むと、T字路の止まれになるので左折すると下の画像のT字路に出ます。
ここの止まれで県道11号線に合流するので左折して「土岐・明智」方面に進みます。
県道11号線を道なりに進むと看板が出てくるので、「明智」方面に右折。真っ直ぐ行くと県道20号線で、道なりに進むと国道363号に出れるようです。右折してすぐは少し道が狭いので注意。道なりに進むと、日本大正村辺りで県道11号→国道363号に変わります。
「市場町」信号交差点を左折してさらに国道363号を道なりに進みます。
「山岡駅前」信号交差点を左折して県道33号線(瑞浪方面)に進みます、目印としては交差点付近にファミリーマートあり。ここを曲がらずに国道363号を真っ直ぐいくと阿木川ダムにいけます。
左折して約15分くらいで県道33号沿いダム横の駐車場にいけます。付近には道の駅とダムカードを配布している管理所があるので比較的分かりやすい位置に駐車場有り。
【駐車場の様子】
駐車場は数台とめれるようになっていて、観光マップや水道がありました。すぐ横にはダム堤体の道路があります。
ダムカードのもらい方
到着してすぐにダムカードをもらいにいくことに!駐車場から管理所までの距離は約200mで、立派な建物(道路沿い)なのですぐにわかると思います。
管理所建物はインターホンなどはなく自由に入っていいようになっています。佐久間ダムでもらったダムカード配布ダム一覧の紙を見ると配布時間が館内の入り口に書いてある時間と少し違いますが、1回目に行った時は16時半過ぎでも(念の為に1階の管理室の職員さんに聞いてからもらいました。)ダムカードはもらえました。ダム堤体は入り口が閉まっていたのであきらめましたが・・・
配布日時
9時~16時(12月29日~1月3日は除く)
ダムカードは管理所入ってすぐの右側にカウンターがあり、カードが置いてあるので自由にとってもらうことができます。
管理所館内には展示物もありダムのことや小里川について色々と知ることができます。
管理所周辺
管理所周辺にはおりがわ湖畔を見渡せれる双眼鏡が完備されていました。お金がいるのかと思って見るとなんと無料!双眼鏡で湖畔やダムのゲート付近も見ることができます。すぐ近くには道の駅の日本一の木の水車など、ダムだけではなく1つの観光地として見所満載のように感じます。
ダム施設紹介の看板もあり、ダムゲートの事(常用余水吐、常用洪水吐、非常用洪水吐)が詳しく書いてあります。季節によって水位を調整しているようで、満水時のダムの写真は相当な貯水量に見えました。
小里川ダムの様子とスペック情報
管理所からダム堤体の間には展望スペース(屋根付きベンチ)も有り、ここからは比較的近くゲート側全体を見ることができます。ダム自体の高さは114mあるので、ゲート側を見るだけでもかなりの高さを感じました。
ダム堤体は道路になっていて車で通る事は可能、結構車通りは多い感じがしました。入り口付近にはすごく意味深な石碑が両サイドにあったので、案内板を見ると古代の「四神相応」という守り神の言い伝えで地域の安全と発展を願い設置されているようです。4箇所(ダムのサイド左右)の石碑には「玄武」「白虎」「朱雀」「青龍」刻まれていてそれぞれ伝説の動物を表しているようです。
駐車場のちょっとしたスペースから見るダムの排水側の様子!写真を見るだけでも高さは伝わると思いますが、小里川ダムは重力式なので高さがある矢作ダムのアーチ型とはまた違った高さを感じました。
小里川ダムのスペック情報 | |
河川名 | 庄内川水系小里川 |
型式 | 重力式コンクリートダム |
ゲート | 自由越流式9門
高圧ラジアルゲート2門 |
堤高・堤頂長 | 114m・331、3m |
総貯水容量 | 1510万m³ |
管理者 | 国土交通省 |
本体着工・完成年 | 1982年・2004年 |
小里川ダムは小里川に建設されたダムで、下流では土岐川と合流して最終的には名古屋市民には馴染みがある庄内川に繋がっています。大雨などの水量を調整して、ダム直下では水力発電、川の環境維持など多目的に作られたダム!驚いたのは着工から完成年までの月日で、記事②で紹介しますがどのようにして作られたか相当大変だったように感じました。
【ダム堤体上の様子】
右側には四角い建物のような2つあり、ひとつが記事②で紹介するダム内(堤体内)に入っていける入り口になっています。左側にはおりがわ湖畔が見渡せるちょっと突起した場所ポイントがあります。
【ダムから湖畔の様子】
山に覆われて、道の駅の水車が絵になるほど景色は最高です!紅葉の季節に行くとまた違った景色が見れると思うので、観光でいくにもここからの景色はおすすめです。
【非常用洪水吐(自由越流式)の様子】
湖側から見て左に4門、右に5問ある自由越流式のゲートはかなり高い位置にあり、試験時の写真以外でここまで水位が上がる事があるのかわかりませんが満水状態も見てみたいものです。
【ラジアルゲートの様子】
突起している展望スペースからは、ラジアルゲートの様子や常用洪水吐の穴も確認できました。中々こういう所まで見えるダムも少ないと思うので、ダムの構造を知るにも必見の価値ありだと思います。
【ダムからゲート下流の様子】
常用余水吐、常用洪水吐から水が出た形跡はありませんでしたが、自分は初めて見るタイプのダムでとにかく高さがあるので下流側の景色も山々に囲まれていて空気がおいしい感じがしました。上の画像の白い場所が堤体内に行くと出れる展望ポイント!ここから見るダムは他のダムとは一味違ったものでした!
11月の中旬になると紅葉見学をする人も多いと思いますが、ダムも紅葉観光で訪れてみてはどうでしょう。特に小里川ダムは周辺に道の駅(巨大な水車有り)もあるので、同じ恵那市にある恵那峡ワンダーランドや恵那峡の展望など観光地の帰りにちょっと寄ってみるのも有りだと思います。
自分は行きませんでしたが、恵那峡の大井ダムの下流の木曽川には丸山ダムがありダムカードを配布しているのでダムカードを集めている人は効率よく周れる計画を立ててみてはどうでしょうか。自分が愛知県内のダム巡りをして感じた事は、どういう道でどういう順番でダムに周るか?時間も限られているので計画をしていかないと間に合わなくなってしまい時間配分は非常に大切に感じました。後、ダムに行った際は周辺の飲食店お店でダムカレーがあればせっかくなので食べてみてはどうかと思います。自分は2度行った羽布ダムで今度こそはダムカレーを食べるぞと行った日にお店が休みで、いまだに食べれていない状況!ダム周辺でダムカレーを出しているお店は結構貴重で、ダム堤体をイメージしたカレーを次いく機会に食べてみたいと思っています。
次の記事ではいよいよ小里川ダムの中(堤体内)や展望ポイントを紹介していくので、②の次の記事も参考にしてみてください。自分はどうしても見たかった光景(ダムを真下から見る)が見ることができた場所でもあり、時間と曜日さえ間違わなければ予約不要で無料で見学できます。