今回は豊橋市の中でも心霊スポットとして有名な場所、「旧本坂トンネル」の現在の様子を紹介!豊橋、豊川市民の人だと奥浜名湖方面に行く時に使う道路が国道362号線(姫街道)で、豊橋市石巻町(嵩山町)から静岡県浜松市北区に繋がる道中には本坂トンネル(昭和53年開通)があります。その新しい本坂トンネルではなく今ではほとんど通らなくなった旧道(本坂峠)にあるのが旧本坂トンネル!その道中には浅間神社(通称首狩神社)もあることからミステリアスなスポットとしては東海地方でも有名な場所となっていて、最近では大手ユーチューバーのはじめしゃちょーが旧本坂トンネルに行った事でも知られています。
自分が旧本坂トンネルに初めて行ったのは免許を取り立ての友人の車で行きましたが、当時は肝試し的な感じで深夜に行ったこともあり結構なディープスポットという感じが強かった場所です。
そんな旧本坂トンネルは昼間はどんな表情を見れるのかを紹介するのが今回の記事!さっそく紹介していきたいと思います。
旧本坂トンネルの行き方
旧本坂トンネルに行くには、国道362号線の本坂トンネル手前を左折して旧道に入っていきます。マップのポイント位置は左折する場所を表示していて、ここは自然歩道を歩いて登る人の為の駐車場にもなっています。
旧道を豊橋側から登っていくと旧本坂トンネルの手前に浅間神社があります。
本坂トンネル手前に左折するポイントがあり、ここを曲がるとすぐにT字路になるので右側に進むと旧道にいけ後は道なりに進むと旧本坂トンネルに行けます。国道362号線を左折して旧本坂トンネルまではおよそ約10分くらい!
遊歩道になっている入り口にはトイレが完備されていて、嵩山蛇穴という場所に繋がっているようです。
トイレの位置から少し行くとあるのが「浅間神社」!ここは首狩神社と呼ばれていて、誰が言いだしたのか、なんでこんなヤバそうな名前で呼ばれているのか昔から疑問に思っていた場所!昼間にいけば怖くないという事で、何か名前に由来するものを発見できるかと思い寄ってみました。
浅間神社(首狩神社)の様子
浅間神社の入り口には看板が設置してあり、マップでどのようになっているのか確認ができます。どうやら浅間神社は三社三神よりなっていて、身体の守り神として崇められているようです。
- 富士杜(足浅間)
- 原川杜(腹浅間)
- 大山杜(頭浅間)
それぞれ御利益が違い、一番上の頭浅間までは約30分くらいかかるようです。ここで思ったのが頭、腹、足という用語!もしかしたらこの辺から誰かが首狩神社と呼んだ可能性もあるような感じもします。マップを見ると腹浅間までは約10分くらいなので、どうせ来たなら登ってみる事にしました。
入り口には足浅間まで約7分の看板、写真で伝わるかわかりませんが石段はかなりの急斜面になっていて手すりとなるロープがある理由がよくわかりました。運動靴で来ていなかったら断念するほどの石段!
そんなに階段数はないものの、急斜面の為かなり足にきましたがなんとか1つ目の足浅間に到着!
富士杜(足浅間)の様子
建物の横にはさらに上の腹浅間に繋がる遊歩道がありました。ここから腹浅間まで約3分!
ここからは山の中を歩く登山をしているような感じでした。石段よりは全然ましでしたが、ここをもし夜真っ暗な状態で来るとすると危ないように感じます。
原川杜(腹浅間)の様子
腹浅間に来ると、神社らしい建物がありました。
右手側にはさらに上にいく遊歩道が続いていて頭浅間にいけるようですが、ここまででかなり体力を消費したので少し休憩して降りることにしました。
浅間神社に実際に行って見ると普通の神社という感じで、なぜ首狩神社と呼ばれているのかは謎でしたが、とりあえず誰かが旧本坂トンネルに行く際に恐怖心をあおるためにそう呼んで拡がった(噂でありがち)のではないかと考えられます。ただ1つだけ言えることは、夜に行くと急斜面の石段や遊歩道など真っ暗な為、危ない意味での恐怖心はあるように思いました。昼間でも気をつけて登り降りしたので夜はライトを持って行っても危ないように感じました。
帰りに腹浅間の敷地すぐ下にレールを発見!ここまで人力で荷物を運ぶとなると大変に思いますが、荷物を積める台車を利用しているようです。山のみかん畑で見たことがあります。
ちょっとした登山という感じの浅間神社でしたが、体力に自信のある人は頂上付近にある頭浅間までいってみてはどうでしょうか。
旧本坂トンネルの現在の様子
冒頭で旧道は狭いので注意と説明しましたが、ほぼ上の画像のようなセンターラインがない木々に囲まれた道路が続くので大型車で行くと対向車が来た時にすれ違うのも大変!山道に慣れていないと、本当に注意が必要に感じます。
浅間神社から約10分くらいで旧本坂トンネルに到着!
トンネルの手前にはコンクリート造りの倉庫らしき小屋があります。木造作りの小屋だと朽ち果てていたと思われますが、コンクリートで造られている為、現在まで残っています。入り口は微妙に空いていて、見ようと思えば中を見る事ができますが辞めときました。(迫真
旧本坂トンネル豊橋側
昼間の旧本坂トンネルはレンガ造りがはっきりとわかり、心霊スポットというよりも歴史的価値の高いトンネルのように見えます。廃墟好きな人やレトロスポット好きな人が見るといい味を出しているのではないかと思います。
旧伊勢神トンネルに行った時もそうでしたが、フォトジェニックスポットとしてはかなりいい写真が撮れそうです。廃墟感も伝わる!
入り口には「本坂隧道」の看板!旧本坂トンネルはいつ開通したのか少し調べて見たところ、大正初期頃に開通ということでかなり古い隧道(トンネル)のようです。大正昭和平成と年月を超えて平成30年の現在も現役に通れるトンネルはもしかしたら全国的にもそうそうないように感じます。
トンネル上にある側溝のような水が流れる場所の先端も綺麗なアーチで造られていて芸術的にも見えます。旧本坂トンネルが心霊スポットとして有名なのがもったいないようにも感じ、ノスタルジック感があるトンネルの表情を違う視線から見るとアート的な作品に感じます。
長い年月の為かレンガの繋ぎ目付近に白華現象が所々に見えますが、大正初期から外観が変わってないとしたらすごい頑丈!
ここでちょっとビックリすることが発生!
外観を見ながら夢中にレンガの写真を撮っていると、突然人の声がトンネル内から聞こえてきました。まさか昼間でもこういう現象が起きるのか!?とシーンと静まりかえったトンネル内を見渡すと何か黒い物体がこちら側に向かっているように見えかなりビックリしました。良く見るとロードバイクが静岡側からこちら側に来る様子で、心霊スポットという場所を意識していた為あせりました。車やバイクだけが通ると思っていただけに、自転車が走って来るとは想定外!心理というのは時に違う物を想像してしまうように思いました。
内部の様子
豊橋側のトンネル内部はパネル板のようなもので補修されています。道路幅は車1台通れるくらいで、ライトはなし、道路は普通に舗装されているのでトンネル内の通行は対向車が来ない限り通行は可能となっています。
元は内部は全部レンガだったようで、所々にパネル板で補修されている様子でした。旧本坂トンネルはトンネル中心付近に愛知県と静岡県の県境界線があり、トンネルを越えるとそこは静岡県側!
旧本坂トンネル浜松市側
この日は真夏日のような気温で、森に囲まれている為ほぼ外は無風状態。でもトンネルに近づくと何故か豊橋側から冷たいヒンヤリした風が吹いてきました。これは豊田市の旧伊勢神トンネルと同じ現象で、トンネルの風は何故冷たいのか少し疑問に思いました。
浜松市側のトンネル入り口も豊橋側とほぼ同じような外観で、少し違うというと内部のレンガ造りが結構残っている状態でした。元がレンガ色(茶色)からすると白華現象と湧き水などでトンネル内部の色が変わってしまっているのも中々味が出ているように感じます。
場所によってはひび割れのようなレンガ箇所もあったので、もしかしたらこれから補修でパネル板に変わってしまうかもしれません。レトロ感が残っているトンネルは豊橋市でも自分が知る限りここだけ!フォトジェニックな写真を撮りたいなら、内部がレンガのうちに撮ってみてはどうでしょうか。
旧本坂トンネルを越えて静岡県浜松市側の道路はほぼ下り状態、道も狭く急なカーブもあるため運転もかなり慎重になりましたが旧道は本坂トンネルの出口付近の国道362号線に合流しています。
旧本坂トンネルに行った感想
旧本坂トンネルは豊橋市の心霊スポットとして有名な場所となっていますが、昼間にいけばそこは歴史的価値がありそうな貴重なトンネル!レンガ造りの昔ながらの外観内部からは、時の変化を感じることができるレトロスポットといってもいいくらいで今のトンネルでは見れない造りが見れる場所となっていました。アート感もかなりあり、自然の中にあるので、きっと廃墟好きな人、レトロな建物が好きな人も満足できる造りを見れるのではないかと思いました。違う視点で見ると風景などとは違う良さがあり、建造物の美を感じることができるので現役で通れるうちに見にいってみてはどうでしょうか。
ちなみに帰りは国道362号線に出るまでバックミラーをみないように帰りました。