静岡パワースポット「秋葉山本宮秋葉神社」に表参道から登ってみた!登山ルートから見所まで徹底解説

静岡県浜松市にある「秋葉山本宮秋葉神社(あきはじんじゃ)」に表参道から徒歩で登ってみたので、どんな見所がある神社なのか道中ルートについてもリアル解説。

天空の神社は絶景ロケーション

最初に秋葉山本宮秋葉神社は、秋葉山の標高866mにそびえたつ火防の神が祭られている全国各地にある秋葉神社の総本宮で、特徴としては標高が高いことから絶景ロケーションをみることができ、他の神社では見られない金色の鳥居(幸福の鳥居)が特徴的。近年ではその金色の鳥居が写真映えするので人気になっていて、その他に幸福を恵む場所と樹齢何百年単位の杉の木が多数存在する点からパワースポットとしても注目されている場所。

御神徳が火防をはじめ厄除開運、家内安全、商売繁盛などの御利益から古くから庶民に信仰され、その道ルートとなる南信州から遠州にかけて繋がる秋葉街道(塩の道)は、長野側からの参詣者が通っていた道として知られています。

何故神社まで徒歩で登ったのか?

現代では車で秋葉神社上社付近まで行く事ができますが、せっかく下から参道が完備されている事から、昔の人々がどんな気持ちで向かっていたのか少しでも体感したかったのと、道中に昔の名残があるのか確認する為に登山ハイキング目的をかねて表参道徒歩チャレンジしてみました。

記事では、表参道付近の下社(下にある秋葉神社)からスタートしてメインの上社までの道中、境内の見所を含めて伝えてみるので、表参道から訪れる人は参考にしてみてください。

訪れて知ったことは登山道は熊が出る!まさかこんな人が住んでいる付近に出没するとはオレ的想定外で、山道ですれ違う参詣者の8割が鈴やラジオを装備していたことを考えると、気楽なハイキング感覚ではなく登山アイテムが必須。ちなみに実際道中のルートで人間がしたのでは?とイメージするような巨大なう●ちを目撃(ティッシュなし)しました。

秋葉神社登山者駐車場の場所

場所 静岡県浜松市天竜区春野町領家405
駐車場 約30台駐車可能
その他 トイレ完備

秋葉神社下社前に自販機完備

秋葉神社登山者用のメイン駐車場場所が県道286号沿いのマップポイント位置。舗装されている駐車スペースに普通車約30台くらい止める事が可能ですが、ハイシーズンやイベント時、土日などは朝から満車になることが多く、満車の際は付近の秋葉神社下社付近に2箇所駐車場が完備されているので、止めれない時は利用するのも有り。

駐車場までのアクセスについて

アクセスは愛知側静岡側それぞれ違っていて、気田川沿いの県道286号は車一台通れるような細い道、その反対に、浜松市街地側からの国道362号は片側1車線の広い走りやすい道。自分的には今まで過酷な林道を数々走ってきたので県道286号はこれでも全然走りやすく、細い山道に慣れていない人は浜松市街地側からをおすすめします。

【登山者用駐車場の様子】

ここにとめる人の9割が登山者、駐車スペースの一角には綺麗なトイレ完備。訪れている参拝者の車ナンバーを見るとほぼほぼ浜松状態、一部豊橋と他県ナンバーはあったものの、浜松圏内の常連の人が多い印象。

秋葉神社付近マップ

駐車場には案内マップ設置。初めて訪れる際は各ポイントの目安時間が書いてあるので、どれだけかかるのか見るのは必須。マップの赤色囲い部分が駐車場位置(現在地)、黄色丸部分が秋葉神社下社、青丸部分が秋葉神社上社の位置。表参道のルートは迷子になるような道でない為、登山初心者でも可能です。

片道目安時間

  • 登山者用駐車場から下社まで約5分
  • 登山者用駐車場から上社まで約2時間半

体力や歩く速度で時間は変わってきますが、自分の場合は駐車場から下社→秋葉寺→秋葉神社上社まで登り2時間50分くらいの時間。その内訳は、急斜面での複数休憩を含め、それぞれ各ポイントで写真を撮ったり案内物を見たりの時間、通常登る場合は目安時間がドンピシャな体感。

秋葉神社下社の様子

最初に訪れたのが秋葉神社下社!上と下ではどんな違いがあるのか登山者用駐車場から5分ほどの距離で到着。神社前には駐車場とトイレ自販機完備、川沿いにキャンプ場をかねているようで、この辺だけ人で賑わっている場所。

下社の参道はお土産屋建物前にマスコット的な複数の猫達がそれぞれ参詣者を出迎えてくれ、その先の階段を登ると目の前に本殿の配置位置。境内は祈願やおみくじ、お守りなども扱っていて、ここだけ見ても格式ある神社なのが伺えました。

秋葉神社上社表参道ルートの様子

登山者用駐車場から県道286号を300mほど進むと分岐地点、そこを右に行くと上社の表参道コースに突入。

今回はそれほど大変な登山と考えていなかったものの、駐車場で登山ガチ勢の格好をした人達をチラホラ見たため、ストレッチ準備運動を念入りにしてからスタート!オレ的には登る前の準備運動は意外と大切で、筋肉をほぐしたり伸ばしたりすることで次の日の筋肉痛にも影響することを発見。どんな場所を登るにしても必ず行っています。

風情ある民家群を抜けると休憩場所の東屋ポイント。ここから本格的な登山ルートに見えたので、休憩をはさみアキレス腱を伸ばしたり軽いストレッチ。

ふと上から景色を見ていると意外な発見をしました。

古い日本家屋の鬼瓦には「キ」の文字!去年から色々な廃集落を巡っている自分にとってはこの文字瓦はかなり貴重に見え、どんな意味を秘めているのかその場でネットで調べた場所。昔家屋の一番目立つ場所に設置されている瓦文字は、火事にならないようおまじないをかけた「水」が多く、「キ」は初めて、調べても答えは出なく謎そのものでした。

本格的な登山道に突入

数件の民家を抜けると本格的な登山道に突入。表参道はハイキングというよりも登山道と言っても過言ではない険しい道、Sの字状にグネグネ登って行くコース内容で、斜面が意外ときつくほど良い感覚に休憩場所としてのベンチを完備。画像のポイント位置は東屋から約40分ほど登った場所、時間を知らせる看板を見ると上社までここから3キロ80分の距離、さらに上の秋葉ダム(9.5キロ205分)まで繋がっているのには驚きました。

登っていて気になったのが、所々に出現する石塔!これは1850年代の開帳時に奉納された道を示す常夜灯、金原久上衛門さんが寄付したことから「金常夜燈」の文字が刻んであり、昭和初期の物もありましたが当時物が多く残されています。

登山道は急な斜面を登るだけでなく所々に謎ミステリーポイントが多々あり、突然石垣が出現したりと興味津々スポット。こんな斜面に何故石垣が積まれているのか?登っている時はずっと首から下の足だけ動かす状態でしたが、こういう場所だけ頭をフル回転。その石垣の上だけ綺麗に整地されている状況を考えると、おそらく昔ここは茶屋的な建物があったとイメージ。付近を散策するとその証拠に茶碗や昔の空き缶など残留物が意外とあり、ただ歩くだけでなく当時を想像するのも昔ながらの参道の良さかもしれません。

そしてグーグルマップで事前に調べていた表参道の「富士見茶屋跡」に到着。ここまでかなり体力を消費して残りHP40パーセント状態だったものの、ずっと見たかった茶屋跡を見てHP90パーセントまで回復。当時どんな人達が来てどんな生活をしていたのか、残留物から色々と想像するとテンションMAX状態に変化。

春野町の秘境廃集落でも見た、定番のカマドや酒瓶は自然と一帯化していて美しいの一言!今では付近が木々で覆われていますが、当時富士山や遠州灘を見渡せたらしく、昭和18年に家屋が火事になって茶屋の歴史を終えた場所。現在残っている家はそれからオーナーの内山さんが昭和62年まで住んでいたもので、ここから買い物などしていたことを想像すると秘境地帯だけに大変だったのが伺えます。

茶屋跡から少し行くと「子安地蔵尊」、神社や寺の手水舎でよく見る柄杓に穴が開けられ納められているのが特徴的。マップを見る限りこのポイントが秋葉神社上社に繋がる表参道ルートの中間地点、後半を知らせる目安のスポットです。

ここからは脳停止の足だけ動かすロボット状態で、時々朝一に登った参拝者とあいさつを交わしながらすれ違いましたが、年齢高めの方も登っているのを見ると、足さえ鍛えれば登山は年齢関係ないのを実感。

厳格ある秋葉山秋葉寺

子安地蔵尊ポイントから約30分ほど登ると到着する秋葉山秋葉寺。秋葉山には寺と神社があり、秋葉神社に比べるとあきらかに訪れる人が少ないものの、歴史と厳格さが伝わる場所。1日に寺と神社を両方参拝するのが良いことなのか分かりませんが、とりあえずお賽銭を入れ無事に帰れるようお参りしました。

寺の中を道なりに進むと表参道に合流、そこにはトイレ休憩ポイントを完備。

この先も結構な急斜面が続き、降りて来る人のほとんどがトレッキングポールを持っていたのを見ると、上り下りする際に負担を減らせそうです。登山で使うトレッキングポールは、一見どこでも使えそうに見えますが、実際いろんな登山道を登ると不向きな場所もあり、その点ここは邪魔になることもなく有利な印象。

秋葉寺から約20分ほどで秋葉神社の表参道側入り口になる「東の神門」に到着。門はとにかく巨大な建造物、付近には樹齢何百年クラスの杉の木が多数存在していて、反対側の大鳥居付近まで杉の木が続いている様子から、まるで神木に囲まれ守られているイメージ。

東神門付近はパワーがもらえる場所

秋葉神社の境内の中でも一番空間的にパワーを感じたのが東門付近!鳥のさえずりだけのほぼ無音状態と幹周り1mはあるような杉の木の存在は大きく、神秘的な空間が広がっていることから、ロケーションを見ているだけでもパワーをいっぱいもらえる体感。神社に訪れる際は東の神門に行くとまた違う世界が見れるためパワースポット目的ならおすすめで、巨大な杉の木に両手をかざし目をつむるとパワーをもらえるかもしれません。

約3時間探索しながら登った秋葉神社上社、表参道の道中だけでもすでに見所いっぱいでしたが、境内にはまだまだ見所がいっぱいでした。

秋葉神社上社の見所

秋葉神社上社は、初めて訪れると何がどこにあるのか分からないほど敷地が広い神社。その点全体境内マップが参考になり、第一駐車場横に完備されています。ただ表参道登山ルートからは反対側の位置、どうしても神社の玄関口になる大鳥居を見たかったのもあり、最初に本殿ではなく約10分ほどかけて第1駐車場まで移動。

巨大な大鳥居

秋葉神社上社の玄関口にそびえたつ大鳥居は、建造するのに何千万もしそうな巨大な門構えが特徴的。その横には神社を象徴する狛犬の存在が大きく、通常見る狛犬とは全然違っていました。

【第1駐車場の様子】

鳥居の手前が駐車場の位置、大型車も可能な約50台くらい止めれそうな駐車場にはトイレ完備。これだけ広くてもイベント時などは満車になるらしく、少し離れている場所に第2・3駐車場もあるので大丈夫。

登山は無理な人に車でこれるのは良さとも言えます。

駐車場から石段を登って行くと「西の神門」、東の神門同様に巨大な建造物の入り口には木の彫り物が特徴的。

木の彫り物は表側裏側それぞれ違っていて、表側は虎と凶暴そうな亀に蛇が巻き付いている様子。裏側は龍と鷲?どれも悪霊やケガレを取り除いてくれそうな迫力ある彫り物には圧倒的な存在感有り。

境内には休憩ポイントとなるお食事処やお土産屋も完備、石通路をさらに進むと本殿に繋がる金の鳥居。

金の鳥居

写真映えする金の鳥居には、年に2回(夏前と年末)わずかな期間だけ金色の芽の輪が装着され、無病息災の祈願目的でも訪れる人気スポット。訪れる人の9割がここから本殿の写真を撮っていて、芽の輪のくぐり方が分からない人でもわかるように案内板が設置されています。

幸運をもたらしてくれそうな鳥居は必見。

撮影スポットは他にも本殿側からも人気ポイント!鳥居とロケーションが絵になっていて、浜松市街地や遠州灘など絶景を見ることが可能。

オレ的には金の鳥居は映え目的で流行を追求して塗り替えたものだとばかり思っていましたが、調べてみるとどうやら昔から金銅色だったようで、昔の人達が秋葉街道を通って遠くから信仰していたのも納得できる光景が広がっています。

本殿の彫り物

入り口となる東西門にも装飾された彫り物が立派でしたが、本殿の建物にもすごい精工に造られた木の彫り物が見所。正面のうさぎ、龍、へびだけでなく他にもあり、どの彫り物にも立て札に名前が書かれているのが少し謎でした。

秋葉茶屋

茶屋のメニューは主にそばがメイン、他にも丼物やカレーなど充実した飲食休憩スポット。数分迷い頼んだのが「かき揚げそば」、3時間あまり歩き続けていた為かあまり食欲はなかったものの、一口食べた瞬間おいしいに変わり、今まで食べたそばの中でもベスト3に入るほどの味でした。お腹が減ってなくても完食してしまうソバはおすすめ!

飲食スペースの横には秋葉神社ならではのお菓子や食べ物などもあり、お土産を買う場所として有りです。

天狗おみくじ

そして秋葉神社ならではのおみくじが「天狗みくじ」皿投げ。秋葉神社がある春野町は天狗伝説がある地域、秋葉山にもむかし天狗が住んでいたと伝えられていて、皿を投げては願力を競っていたようです。みくじは皿を3枚、木箱のおみくじ1枚を引く仕組みで、皿に願いを書き画像の崖の丸い輪に入れると願いが叶う少し変わったおみくじです。

こんな感じで、境内は広くそれぞれ見所豊富な場所。天空の神社と呼ばれているのもそこから見える絶景ロケーションから良く分かり、巨大な杉の木が多数存在している点からパワースポットとしての要件を十分満たしている体感でした。

ちなみに帰りも石垣があった場所を重点的に昔なにがあったのか探索していた為、下り時間は約3時間ほどかかりましたが、通常だと2時間ちょっとの距離です。

秋葉神社上社に行った感想まとめ

今回は秋葉山本宮秋葉神社に下社から上社まで登山ハイキングをかねて表参道から登ってみましたが、ルート道中は本格的な登りもあることからハイキング感覚でなく登山の体感。その秋葉山の頂上付近にそびえたつ上社の存在は大きかった!オレ的には神社というと願掛けがメインで見所はそれほどないイメージだったものの、実際いってみると秋葉神社上社は歴史ある場所だけに表参道の登山道から境内まで様々な見所があり、本殿から東西門の彫り物を含めて一見の価値が多数ありました。特に人気になっている金の鳥居は期間限定で芽の輪も設置されるので、その短い期間中に合わせて行ってみるのも有りです。

秋葉神社まとめ

  • 表参道往復4時間ちょっと
  • 表参道は多少の体力が必要
  • 各ポイントに見所有り
  • 車で近くまで行く事も可能
  • 杉の木はパワースポット
  • 芽の輪設置は期間限定
  • 茶屋のそばはおいしい
  • 西東門の彫り物は見所

経験から秋葉神社をまとめるとこんな感じで、表参道ルートが無理な人でも車で秋葉山頂上付近(第1駐車場から本殿まで10分の距離)に行けるのが良さとなっていて、訪れている人達も老若男女いろんな年齢層がいたことを考えると、映える中にも昔ながらの良さが残っている点から時代の流れにあっている神社に感じました。もし多少の体力があって昔の人の気持ちを少しでも体感したい場合は、表参道ルートの内容を参考に登ってみてはどうでしょうか。

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