【浜松市】高根城は復元された山城!絶景スポットから見所を紹介

静岡県浜松市の最北端に位置する高根城(たかねじょう)は、地元領主の奥山氏が築いたとされている山城で、今川義元が桶狭間の戦いで討たれてからは最終的に武田信玄の領土となり、大改修をかさね信州から遠江侵攻(三方ヶ原の戦い)の拠点になっていた場所。

復元された山城の高根城!

近年ではNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」のロケ地としても知られていて、城門塀をはじめ主殿風の建物や櫓(やぐら)などそれぞれ復元しているだけでなく、地形を利用した土塁堀切など当時の様子も見れる事から、これぞ山城と言っても過言ではない風景ロケーションが見所の復元城です。

記事では、これから訪れる人の為にも道中からそれぞれのポイントの見所を解説してみるので、観光スポットとして山城巡りをする際は参考にしてみてください。

訪れる際の注意点は、山の中を少し歩くことになる為、動きやすい服装、運動靴は必須となっていて、夏の場合は虫避けスプレーなど事前対策は必要です。

高根城の場所詳細

場所 静岡県浜松市天竜区水窪町地頭方
駐車場 高根城公園駐車場 約15台
その他 トイレ有り

全部無料

夏は飲み物必須

高根城跡の場所は、浜松市の山間部に位置する水窪地区にあり、アクセスは秋葉街道・国道152号線から水窪川沿いの道を進んで行くと、マップポイントの駐車場にアクセス可能。車のナビ目的地には水窪総合体育館がおすすめ!電車で行く場合はJR飯田線「向市場駅」が最寄駅、すぐ近くの為に歩いて行く事も可能です。

信濃と遠江を繋げる秋葉街道(現在の国道152号)は、戦国時代に武田勢が長野から浜松に攻めるときに使った道とされていて、高根城の位置を見てもすぐ近く小高い場所にあることから、攻めの拠点としてだけでなく長野に攻めに来る防衛拠点としての意味もあったと想像できます。

駐車場までの道中

駐車場までは、国道152号線の「水窪橋信号交差点」を曲がり橋を渡ったら水窪川沿いの道をひたすら道なりに進むだけで行く事が可能ですが、道中経験したことのないような45度くらいの傾斜坂道があり、オートマの1速固定でジワジワ進む道が続きます。

道中は山城の中でも傾斜がかなりきつい体感!細いカーブ道では対向車に注意が必要。

【高根城公園駐車場の様子】

駐車場はマップを見ると2箇所ありますが、一般的利用者が多いのが高根城公園駐車場で、スペースは広くトイレや案内板を完備。

訪れている人の車ナンバーを見ると名古屋の近場だけでなく、千葉から来ている人もいて、意外と知名度が高い城。その訳はおそらく高根城は御城印(道中にある水窪総合体育館で販売)があるので、それ目当てに遠征する人もいるのかもしれません。

【現地の高根城公園案内図】

駐車場から高根城跡までは山道を少し登り約20分で城跡(赤色矢印コース)まで行く事ができ、城に行くだけでなくその他にもルートコースがあるのも特徴的、ハイキング感覚で1周したりと広場には遊具も完備。

オレ的にこういうルートが色々ある場所では必ず案内マップの画像をその場で撮っていて、その訳は富士山の絶景スポットに行ったときに間違えてとんでもない経験をしたことから、迷子にならない為にもマップ撮影をおすすめします。

高根城の見所

5分ほど歩くと本格的な散策路、整備された階段は木から石段に変わり、細く険しくなっていくものの、普通のハイキング感覚でも登れるそれほど困難ではない坂道。

水窪地区を一望できる展望スポット

ほぼ頂上付近の裏口にあたる大手口城門手前は水窪地区を一望できる場所!ここからは山間部の主要道路・秋葉街道をはじめ街並みを見ることが可能で、山城特有のロケーションが広がっています。

中でも水窪地区の一番高い集落はグネグネ道に家が連なっていて、山間部でも意外と拓けている印象。オレ的にはこういう斜面に住んでいる人達はなんでアクセスしにくい不憫な場所にいるのか謎でしたが、先祖代々からの土地を受け継いでいるからこそ住み続けている可能性が高く、中には城の領主に仕えていた家系から戦国時代の話を受け継いで、そういう話が昔の民話になっていると考えています。

※あくまで個人の感想

高根城裏口の様子

高根城の裏手口側は、城門をくぐって城内敷地に入るとまた塀のような柵で囲まれる2段式構造。

高根城内の様子

【井楼櫓(せいろうやぐら)】

高根城の特徴でもある櫓は武田領になってから建てられたもので、完全復元ではありませんが、柱穴跡から正方形の建物だったと確認済み。

敵発見など重要な役割を果たした櫓からの景色は残念ながら見ることはできません。

主殿があったとされる場所には木造の稲荷神社建物!城内はこんな感じで、そこまで規模的には広くないものの、各ポイントに案内看板があるので、読みながら見ると理解が深まります。

表口側は見所豊富

表口は三の曲輪、二の曲輪とつづき、当時の山城を想像できるポイントが多数現在でも残っていて、敵が攻めてくるのをいかに防ぐか考えられた造りが見所。

傾斜がかなりある切岸の土塁に城に通じる道はかなり細いのが特徴的。手前には土塁と堀が何段かあることからも、敵として表口下から攻めるとなるとかなり不利な印象を強く受け、これぞ山城特有の防御機能は地形をうまく使った構造といえます。

滞在時間は30分くらい、それでも充分山城らしさが伝わり楽しめました。

高根城に行った感想まとめ

今回は静岡県浜松市の最北端にある復元された高根城に訪れてみましたが、山城の雰囲気はこれでもかというくらい当時の様子が伺えたことから、敵として攻める側からの視点で見ると楽しめ、それぞれのポイントの地形をどう使って防御機能をあげているのか理解しながら見ていくと山城最強の答えが導きだされます。その領主の武田ゆかりの地としては、それほど強く感じるものはないものの、戦国時代にこの地で重要な役割を果たしていたことだけは、場所的にも良く分かりました。

オススメ度 ★★★★☆

高根城は街中にあるような復元された天守閣がある城とは別格!ロケーションが楽しめるのも良さで、当時の雰囲気を想像しながら散策できる点からオススメ度数は高い評価。ただ一つだけ残念なのが櫓の上から景色が見れないことで、見張り役としての展望ができなかったのは残念なところ。

山城と言うとアクセスしにくいイメージがありますが、高根城は秋葉街道・国道152号を使えばアクセスしやすい部類につき、山城巡りをする際は訪れてみてはどうでしょうか。

次の記事では、愛知県豊田市足助町にある復元された足助城を紹介。ここも山間部に位置する山城で、戦国時代に徳川家康と武田信玄が取りあった奥三河重要拠点のひとつ!徳川家康ゆかりの地として、有料施設になるものの、当時の城内の様子が再現されていることから見所は豊富です。
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