【豊田市】足助城の見所を紹介!復元された山城には昔のキッチントイレがある

足助城は、愛知県豊田市足助町の真弓山山頂付近(標高301m)に位置する西三河山間部の山城で、その地に勢力を持っていた鈴木氏が築いてからは、今川、徳川、武田の名高い武将が三河領土を取る拡げる為に幾度となく攻め込んだ歴史ある城。

その足助城は発掘調査により建物跡や柱穴をもとに復元されていて、曲輪、堀切、井戸、物見台櫓、台所的なカマド、本丸の高櫓(城主が過ごす建物)などの城としての構造だけでなく、建物の内部も忠実に再現されていることから、戦国時代の生活も分かる見所豊富なTHE復元山城です。

山城好きにはたまらない足助城

愛知県内では天守閣がある立派な城(岡崎城、名古屋城、犬山城など)がメイン観光スポットになっていますが、戦国時代にはそういう3段式の立派な天守閣は存在しなく、足助城こそ戦国時代の雰囲気が伝わる「これぞ山城」と言っても過言ではない場所!記事では徳川家康ゆかりの地として訪れる人の為にも見所を含めて解説してみるので、参考にしてみてください。

山城と言うと山道を登って本丸主殿まで行く大変なイメージがあるかもしれませんが、ここはそこまでの道のりではなく、むしろ行きやすい部類なので、山城初めての人や高齢者の人におすすめです。

足助城の場所詳細

場所 愛知県豊田市足助町須沢39-2
駐車場 無料20台以上可能
入場料
  • 大人  300円
  • 高校生 100円
  • 中学生子供は無料

※豊田市在住又は在学中の18才以下無料

※その他に豊田市在住の70才以上は無料有り

※岡崎城大河ドラマ館の入場券で割引有り(令和6年1月8日まで)

その他 公開時間 9~16時半

休城日 木曜、年末年始

※木曜祝日の場合はその翌日

御城印販売

自販機有り

トイレ有り

動きやすい服装、運動靴必須

夏は虫除け対策

足助城の場所は、豊田市足助町の有名紅葉スポット香嵐渓から約10分くらいの街中を見渡せる小高い場所に位置していて、マップのポイントは駐車場を示しています。

アクセスは長野方面に抜ける国道153号から香嵐渓方面の国道420号に進み、足助中学校の手前の山道からアクセス可能。道路沿いには案内看板があるので、初めてでも分かりやすいです。

注意点は少し小高い場所を登るので、動きやすい服装、運動靴は必須!また夏に訪れる場合は熱中症対策に飲み物を持参することをおすすめします。

駐車場までの道のり

駐車場までの道中は山城に繋がる道らしく細い坂道が続いている為、前方に注意が必要。下りはアクセルを踏んでなくても速度が出るほどの傾斜有り!

【駐車場の様子】

足助城の駐車中は約20台くらいとめられる少し傾斜がついた広いスペース。すぐ隣に入場料金を払う受付建物、トイレ自販機の配置位置。

訪れている人の車ナンバーを見ると名古屋三河と愛知圏内がほとんど、観光スポットとしては、帰っては次の人が来ることからも回転率が良く、復元された山城として穴場的な印象でした。

【建物入り口の様子】

受付では御城印も販売、案内板には足助城の全体図マップもあり、それぞれのポイントがひと目で分かる仕様。

足助城の見所

木でできた柵の門をくぐると足助城の敷地内、頂上付近の本丸までは入り口からゆっくり散策しながら約15分くらいの道のり。

少しひらけた城の櫓などが見れるポイントから散策路になっていて、ルートは基本的に左側ですが、もし足腰に自信がない高齢者の場合は、最短距離で本丸付近に行ける逆ルート(帰り道)側がおすすめ!実際帰るときに見た光景で、斜面はスロープ状に緩く帰りルートからは約5分くらいで頂上付近に行くことが可能。ただ散策路の道中にある曲輪や井戸などの見所は減ってしまいます。

道中のポイント

建物などがある曲輪3まではハイキング感覚で登る散策路、道中には山城特有の見所ポイントがあり、説明案内板もあるため分かりやすい印象。

【湧き水をためる井戸】

山城に行くとよく見る井戸、平坦な場所よりも山は湧き水が発生しやすいことから、山城のメリットかもしれません。

櫓付近の建物がある門入り口には、はねあげ戸完備。これは敵の侵入を防ぐ目的の門扉で、木とロープで造られていることから再現性が高く、実物を見るのは初めてでした。

厨の建物は城を守る兵の生活する場所!屋外には台所的な火を使うカマドが設置してあり、建屋内は古民家にあるようなイロリもあるため、戦国時代の生活ぶりを想像することが可能。内装の土壁や窓の造りなど建物の構造も見所です。

山頂付近にある物見台(やぐら)は残念ながら登れない仕様。

本丸建物内の様子

城主がいる本丸建物内部は木造の2階建て古民家という雰囲気、鎧や鎧を入れる櫃などの展示物もある中、オレ的見所はトイレ!どうやら戦国時代の城内部は図面や絵が残されておらず不明なようで、和式風トイレはいつから確立されたのか?戦国時代からあったのか気になる所です。

トイレは見る事は可能ですが、使用することは出来ないのでくれぐれもしないよう注意。

そして階段を登った2階は展望台スポット。ここからは足助の街中をはじめ信州からの街道をみることができ、山城展望ロケーションが広がっています。

窓は4方向開放。足助町は街道沿いに栄えているのが良く分かり、昔の人達が通った道が現在の道路になっていることを考えると、利にかなった通りだったと予想されます。敵が攻めて来るのをいち早く気付けるのも街道を見渡せる山城ならでは!一つ前の記事で紹介した高根城も信州からの主要道・秋葉街道を見渡せることから、防衛拠点としてはこういう場所が適している体感。

最後に入り口付近のどこから来たのか記帳ノートを拝見、パラパラ見ると愛知県内に限らず関東方面からも訪れていて、以外と知名度が高い城なのが伺えました。

帰り道はこんな感じで、行きは各ポイントがある散策路を登りますが、帰りは降りていくだけの優しいルート。滞在時間はメインの本丸を含めて40分くらいな点から、信州方面の道中や奥三河方面に向かうちょっと寄るスポットにも有りです。

足助城に行った感想まとめ

今回の城巡りは、奥三河地方の主要街道沿い真弓山山頂付近に位置する足助城に行ってみましたが、復元された山城としては他の場所よりも見所が豊富で、本丸に行くまでの道中の構造だけでなく、城内で暮らす兵の生活も分かるのが良さに感じ、街中ロケーションも展望できたことからオレ的には訪れて良かった場所です。

大河ドラマのロケ地に使えそう!

戦国時代の山城ロケ地として使えそうに見えた足助城、一通り見て1つだけ不満をあげると、本丸主殿の隣にあるNHK鉄塔が残念なところで、せっかく電線も見えない山城ロケーションもあれがあると台無しな体感。もしロケ地として使う場合も全体を撮ると鉄塔が映ってしまうため、広角では無理、かなりいい場所だけにその点気になりました。

オススメ度 ★★★★☆

足助城は1度は行きたい山城!オレ的評価はこんな感じで、施設としては有料にはなるものの、細かい物も復元しているのが評価に繋がっていて、鉄塔さえなければパーフェクトな城でした。

遠方からでもアクセスしやすいのも良さ、紅葉で有名な香嵐渓の行き帰りに訪れるのも有りで、奥三河地方の風景を含めて楽しめるスポットにつき、山城巡りに訪れてみてはどうでしょうか。

東海3県でも復元された山城は少ないのが実情となっていて、ひとつ前の記事「高根城」も見ごたえある城構造。山城に行くとその土地でどういう役割を果たしていたのか分かり、なんと言っても天守閣があるような城とは別物なのが見所かもしれません。
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