愛知の明神山に登山初心者が登ってみた!三ツ瀬コースの内容を徹底解説

愛知県の登山スポット明神山(みょうじんさん)を三ツ瀬コースから登ってきたので、道中がどんな内容なのかだけでなく注意点を含めながら体感したありのままを伝えてみたいと思います。

愛知県の奥三河にある明神山は、北設楽郡東栄町と新城市の境付近にそびえたつ標高1016mの山で、頂上の展望台を目指すには新城市側の乳岩コースと東栄町側の三ツ瀬コースの2種類があり、付近にはハイキングコースとしても知られている乳岩峡やロッククライミングスポットの鬼岩など自然を体感するには見所が多い場所。

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何故三ツ瀬コースを選んだのか?

その明神山を登る際に迷ったのが2種類のコースで、グーグルマップを見ていると乳岩コースよりも三ツ瀬コースのほうが若干ショートカットルートに見えたことから選択!ただ1つだけ気になったのが三ツ瀬登山口駐車場ポイントの口コミ、「初心者はこのルートではない」という短文ながら意味深な内容が少し引っかかっていて、それは登ってから言葉の意味を体感することになりました。

最初に初めて登る人の為にも言っておきますが「このルートは登山」、普段着靴のちょっとハイキング感覚で登ると後悔だけでなく怪我をしたりする可能性もあるので、以下はオレ的に登る際の条件を示しています。

最低限必要な条件

  • 多少の体力
  • 多少の運動神経
  • 最低限の装備

これはその人の経験値やスペックによっても違うかもしれませんが、道中は鎖やロープを使って岩山を登る、命綱がない落ちたら崖のアスレチック要素のポイントがあり、体力や運動神経は多少必要。また装備も登山グッズを用意しないと危険性が増すので、飲み物を含めて服装靴も重要!そんなオレ的スペックを言うと、山登りは岐阜県の山城、赤坂の宮路山(山頂まで40分)、本栖湖の展望台(道を間違えて1時間)を登ったくらいでガチ登山は未経験、体力も運動神経も人並み、装備は色々な事を想定してフル装備で訪れています。

おそらくこの記事を見るとどんなコース内容なのか分かると思うので、明神山に三ツ瀬コースからチャレンジする人は参考にしてみてください。

今回事前に明神山のコースについて調べるとガチの登山に感じたので、2週間前から高師緑地公園を毎日1時間歩いたり岩屋緑地を登ってみたりと事前に体力調整を行っていて、登山に使えそうなリュックや上下のセットアップ服装を購入、色々準備してからチャレンジしています。

明神山を登る為に用意したアイテム

登山に用意したアイテム

  • リュックサック
  • タイツセットアップ
  • トレッキング靴
  • タオル2枚
  • 手袋(ダイソー)
  • 消臭インナーソール(ダイソー)
  • モバイルバッテリー(ダイソー)
  • 方位磁石(ダイソー)
  • ドコモ回線
  • ヘッドライト
  • パンやお菓子
  • 飲み物2本
  • 下痢ストッパーなど

本当は飲み物のペットボトル500ml3本、モバイルバッテリー2個を持っていくつもりでしたが、荷物があまりにも重く(約10キロ超え)なった為、飲み物とモバイルバッテリーは減らしています。他にもワイヤレスイヤホンなど余分な物も持っていったそんな中、オレ的絶対に必要に感じたアイテムが、リュックサック、トレッキング靴(アウトドア登山用)、タイツ上下セットアップ(アウトドアで良く見る服)、タオル、手袋、食べ物飲み物、ドコモ回線で、季節によっては上からポトリと山ヒル(2匹足についていた)が落ちてくる為、タイツのセットアップは特に必要に感じました。

そしてもしもの時のスマホ回線は、山の中でも強いドコモ回線!明神山は駐車場~道中は少し回線が弱く、頂上付近は回線が使える状態だったので、万が一の時に備えてみるのも有りです。

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一見すると大げさに感じるかもしれませんが、備えあれば憂いなし!荷物的には何かあった時のアイテムが多いものの、服装靴などは登山だけでなくアウトドアでも使える実用性あるアイテムにつき、ひと通り揃えると他にも使えるかもしれません。

虫避けスプレーは季節によっては必須

自分が登った春の終り初夏でも少し蚊が所々にいたので、夏に登る場合は虫避けスプレーは必須アイテム。一見すると登る前にスプレーしとけば良いと思うかもしれませんが、汗で落ちて効果が薄れると予想されるので持ち物としておすすめ。

三ツ瀬登山口の場所駐車場

場所 愛知県北設楽郡東栄町本郷周辺
トイレ 駐車スペース隣にボットン式
駐車場 駐車スペース約5台+2台

三ツ瀬コースの駐車スペースアクセス方法は、東栄町方面からいった場合、国道151号線の新本郷トンネル手前を左折(明神山三ツ瀬の看板有り)、少し進むと一箇所分岐点があるのでそこを右側に道なりに進むと駐車スペースまで行く事ができます。トイレについてはここ以外に道中になく、頂上展望台に完備。

【駐車スペースの様子】

駐車場となる空き地スペースに車約5台、少し進んだ先に2台くらい止めれるスペース有り。目印となるのは入山届けを書く机的な物と、簡易トイレ!

駐車スペースから道を約200mくらい登って行くと三ツ瀬コース登山入口にたどり着きます。

【三ツ瀬登山入口の様子】

明神山三ツ瀬コースは入口から展望台頂上まで3100mの約2時間半、ただこの時間はおそらく登山経験者の目安に見え、登山初心者の自分の場合は写真を撮りながら休憩を何度もはさんで約3時間ちょっとかかりました。距離だけを見ると約3キロなのでたいしたことないように見えますが、観光ハイキングのような道のりではない為、くれぐれも軽装(普段着サンダルなど)で登らないよう注意が必要です。

【三ツ瀬コース全体図】

三ツ瀬コースのルートは6合目で乳岩コースと合流、全体的に見てもショートカットしているように見え展望台が頂上のゴール地点!各ポイントにはちょっとした名称ポイントが見所にもなっていて、こまめに休憩しながら自分のペースで登る事が登頂の秘訣。

結構重要な目印

もし登る降りるルートがわからなくなった場合、画像の赤い杭のような物が目印に見えたので、それを目安にするといいかもしれません。登る時は方向はほとんど気になりませんが、降りる時に何度かどっちに降りたらいいのか分からないポイントが数箇所あり、その1つでは間違えた方向から降りたために岩で滑って崖(40mくらい)から転落しそうになりました。

また登山初心者の人はスタート地点のマップ写真をスマホのカメラで撮っておくと今どの辺なのか確認できるので、オレ的おすすめ。

そしてここからが登山本番の三ツ瀬ルートの内容!

明神山三ツ瀬コース

準備運動は必須

登る前にやることは準備運動、特にアキレス腱を伸ばす運動を取り入れると腱を痛めずに済み、ウォーミングアップ的にすますと体も軽くなります。

看板がある登山口からいきなり小さな川を渡ってスタート!コースは木々に囲まれた環境からかのどかな雰囲気を体感しながら優雅な気持ちで登っていきますが、2週間前からトレーニングした公園とは全然違い山登りは以外に足に負担がくる体感。

【1合目の銀明水ポイント】

道中は案内板はあるものの何合目を表す看板がなかった事から、そろそろ6合目の乳岩コースとの合流地点かと思いきや、ここがスタート地点からたった600m進んだ1合目!オレ的にはここで驚愕することになり、すでに60分くらい歩いてたった1合目の看板を見て、少し不安になります。ここまでの道のりでは何度もこまめに休憩をしていて、残り2500mという数字が果てしない距離に感じました。

銀名水ポイントの小川は水がとても冷たく休憩ポイントにピッタリ。ここで15分くらい休憩してHP体力回復スタート!

2合目の看板ポイントまでは時間は計っていませんが、道中は斜面がきつく長く感じ、気温はちょうどいいくらいなものの汗だく状態。

すでにペットボトルのポカリを1本飲み干す勢い!2合目付近でこの状況は非常にまずい展開で、なんでこんなに汗をかくのか今さらながら考えると上着で来ていたウインドブレーカーがサウナ状態になっていたのが汗だくの要因に感じ、ここで半袖にチェンジして空冷で冷やす事にしました。本当はワイヤレスイヤホンを使って優雅に音楽を聞きながら登るつもりが、そんな余裕は全くありません。

しかしまだまだ登山は序の口の本番はこれから!

2号目からは急な登りだけでなく、鎖やロープを使って岩を登る命綱がないアスレチック要素があるポイントがいくつもあり、事前に調べたグーグルマップのポイント「鎖場」は想像以上。鎖で登るポイントの下は崖状態になっていて、もし手を滑らせたらどうなるのかイメージすると怪我ではすまないように見えます。

この辺になってくるともうどこが何合目なのか分からない必死な状態、ちょっと登っては休憩を繰り返し、これがまだまだ続くなら引き返す事も考えていました。

5合目に到着、1合目から5合目まではとにかく登りがきつく、例えると急な階段をずっと登っている感じ!しっかりと整備されている石段ではなく、木の根や石などの場所をコース取りして登るので時間もかかり、足の筋肉も色々な部分を使う為、負担も相当なものです。その点からもしこれを毎週登った場合、足の部分的筋肉ではなく全体的に強化されると予想されるので、アスリートの人は鍛える場所として最適かもしれません。

【6合目の合流地点】

乳岩コースの合流地点6合目まではがんばろう精神でここまで来ると何故か5~6合目はそこまできつくなく、看板の後60分という時間を見て最後まで登りきろう精神に変わりました。ただ1つ気になったのは三ツ瀬登山口まで60分の看板!6合目まで2時間くらいかかっている事を考えると、いくら降りでも初心者にはその2倍の時間のほうがあてになりそうです。

【10m以上の鎖ゾーン】

6~7号目は降りる道のりが多く、鎖を使って登るポイントも数箇所ありますが、1~5号があまりにもきつかった事からこの辺は余裕な体感。道中では乳岩コースから登って降りてくる登山人とも何度かすれ違っていて、挨拶を交わしながら後少しだよという言葉が後押しに変わり、意外と高齢な方が登っていた姿を見ると、登山は足を鍛えると年齢は関係ないように見えました。

この日はほぼ9割が乳岩コースの登山人だったのを見ると、三ツ瀬コースはもしかするとあまり知られていないマニアックなコース?ちょっと疑問でした。

8合目手前で休憩タイム!昼を完全に過ぎてしまった為、ここで持ってきたパンやお菓子を食べてHPを全回復。甘い物は疲れに良いというのを実感することに!

8合目看板のハシゴを登ると「馬の背岩」、ここは幅2mくらいの岩を歩いて進みますが、絶景が見れるものの、横には手すりも何もなく油断すると危ない場所。オレ的には高所恐怖症なので景色を見る余裕もなく、中腰になってさっさと渡りました。

ここで絶対にやってはいけない事が「押すなよ押すなよ~絶対に押すなよ」、某芸人が流行らせたネタは、危ない場所ほど押すなよ~ウエ~イとやるパリピが必ずいるのが現状で、本当にここは危険な為ふざけなしポイント。

あと150mの9合目看板!8~9合目は比較的幅が狭い場所を登ることが多く、何かにつかまって進まないと隣はすぐ崖なポイントなのもあり十分注意が必要です。

そしてついに頂上の展望台に到着!4合目付近で自分の限界を感じ、もしかしたら無理かもと断念しそうになったオレ的には、展望台の赤色を見た瞬間に疲れが一気に吹き飛び達成感に変わった瞬間でもありました。

明神山展望台の様子

標高1016mの明神山展望台は、ぼっとん式トイレ意外にこれといった設備がない昔ながらの景色が見渡せる展望台。一階には記帳(名前・住所)を完備していて、どこから来ているのか見ると、静岡県浜松市、名古屋、岡崎、豊橋と三河方面だけでなく意外と遠くから来ている印象。

【展望台からの景色】

山の頂上と言えば絶景が広がっている絵のような景色!明神山の展望台からの景色は、東と南以外は木々が邪魔して見れないものの、長野方面の南アルプスの山々が確認でき、あらためて登りきった達成感をあじわいました。

望遠鏡が正常ならまた違う景色を楽しめたと思いますが、景色よりもここは登りきったという事のほうが自分的には重要ポイントで、登山初心者でもやればなんとかなるのを体験。

景色を見ながら30分くらい休憩してから下山、しかし降りるのもまた一筋縄にはいかない三ツ瀬コース!

降りる時は特に注意

登ったら降りるまでが登山。オレ的体感では降りる時こそ注意が必要に感じ、登りでは滑ることがなかったものの、降りる時に2度岩のコケ(緑ではなく白いコケ)で滑ってしまい、その1つでは降りるルートを若干間違ってしまったことから、もう少しで崖からバンジージャンプ(綱なし)しそうになったヒヤッと経験もしています。その点から降りる時は、こっちの方が近いとかではなく決められたルートをしっかりと見て、時には岩や木を掴みながら足場をしっかりと確保してゆっくり降りないと登り以上に危ない体感です。

特に三ツ瀬コースの5~1号目の辺りは、斜面が45度以上のポイントが所々にあり、後ろ向きになって逆ロッククライミングのような足をこっち手をこっちと全身を使って考えながら降りる箇所があります。その時に手袋をしていないと岩や木でケガをしたり予想されるので、とにかく降りる時の事も考えて装備は最低限そろえてからチャレンジ。

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ちなみに下山の時間は登りよりも若干早い2時間半くらいでスタート地点に到着!

明神山登った感想まとめ

明神山に登山初心者が登った感想を簡単にまとめると、三ツ瀬コースはある程度登山経験値がないと少し危ない感じがするコースとなっていて、もし初心者が登るならとにかく最低限の装備をそろえてゆっくり自分のペースを守りながら、各ポイントで休憩をはさむことをおすすめします。ただ大変な分頂上の展望台に登りきった時の達成感は計り知れない物を感じたので、事前に足腰を鍛えるトレーニングをしてからチャレンジしてみてはどうでしょうか。

オレ的まとめ

  • 目印を見てコース通りに登る降りる
  • キッズ連れファミリーは辞めた方が良い
  • 装備は最低限そろえてチャレンジ
  • 休憩をこまめに取る
  • 押すなよ押すなよ厳禁
  • 無理なら引き返す勇気
  • 降りは特に注意

明神山に登って実際に感じた事を厳選するとこんな所で、コース通りにいっても最初はきついかもしれませんが5合目まで登りきれたらおそらくそこから先は少し楽になると体感した為、登山を楽しむスポットとしては有りです。記事ではあくまで個人的感想な点から、もしどうしても無理に感じたら引き返すことも必要なことかもしれません。

ちなみに次の日の筋肉痛具合は、ふくらはぎや太ももだけでなく、今まで感じたことがない足全体の筋肉が痛い状態!こんな足全体が重くなったのは初めてで、それだけ今まで使っていなかった筋肉も使っていたと予想されます。

何故山を登るのか?そこに山があるから!

これからはいきなり登山スポットではなくハイキング的に楽しめる山チャレンジして経験値を積んでからまた登山的な場所にいくつもりなので、同じようにハイキングから始めた人の為にも参考になればと思っています。

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