岐阜県中津川市を流れる木曽川沿いの山にそびえたつ「苗木城跡」に行ってみたので、道中の石垣の様子や展望台からの景色まで、どんな見所があるのか紹介してみたいと思います。苗木城というと日本全国の城の中でも山城としての知名度が高く、山の頂上付近にたっていた様子から別名「天空の城」とも呼ばれていて、天守閣城跡に設置されている展望台からの眺めは絶景が見れることでも知られています。
その絶景が見れる苗木城を知ったのは城をテーマにしたテレビ番組で紹介されていたからで、山城部門の中でも日本1に選ばれたことから、訪れる前にグーグルマップのクチコミを見てみると、「岐阜のマチュピチュ」「ラピュタの世界感」など展望台からの景色の眺めだけでなく、石垣なども見事というのが目につき、数々の城巡りをした自分にとってはどんな世界感が見れるのか興味がそそる場所として、ずっと行ってみたかった観光スポットの1つでもありました。
おすすめ観光スポット
- 恵那峡の遊覧船
- 大井ダム
- 恵那峡展望台
今回の苗木城に訪れたのは恵那峡の観光スポット巡りをしたのがきっかけとなっていて、それぞれの恵那峡スポットの良さを満喫した最後に訪れてみましたが、恵那市の恵那峡に行ったら中津川市の苗木城跡もそんなに遠くはなかったので、観光スポットとして訪れるにはピッタリな場所となっています。記事では訪れる際の参考になるように伝えていて、絶景が見れるスポットとして歴史を知る場所として色々な楽しみ方が出来ると思うので中津川市苗木に訪れてみてはどうでしょうか。
苗木城跡の場所詳細
場所 | 岐阜県中津川市苗木 |
駐車場 | 第1・2無料駐車場完備 |
トイレ | 有り |
その他 | 苗木遠山史料館は有料施設
公式によると資料館駐車場も利用可 |
マップのポイントは苗木城跡第1駐車場を示していて、付近には「苗木遠山史料館」があるので、城跡展望台に登る前に訪れると歴史のことが色々知ることができるのでおすすめです。アクセスはしやすく国道257号を中津川市街地から山方面に向かうと木曽川にかかっている城山大橋という大きな橋があるので、渡ってすぐの案内板ポイントを右折して進むと資料館などがあり、初めて行ってもわかりやすく感じました。資料館以外は無料!
【国道257号城山大橋上から見える苗木城跡】
木曽川にかかる大きな橋が城山大橋で、ふと右側を見ると山の頂上付近に苗木城跡が存在感抜群にそびえたっていたことから、現役時代なら意外と目立つ場所にあったように見えました。山の頂上に位置する!
苗木遠山史料館
苗木遠山史料館は有料となっていますが、博物館的な施設内には日本刀や甲冑など展示物も意外とあるので、苗木城の事を知る歴史スポットとして寄るのは有り!入口には散策用の杖も設置されています。
館内は3箇所撮影がOKとなっていて、苗木城の模型、道中にある風吹門、茶室的な場所に甲冑と他の展示物も状態は良く、見ごたえはありました。城というのは歴史あっての建造物!知ってから実際の場所に行くとより一層色々と分かるので、ただ景色を見にいくだけでなくこういう施設に寄るのはその土地の事を知るにも必要だと思いました。
苗木城跡第1駐車場
史料館から少し行った場所にある第1駐車場は、車約20台ほどとめれるようになっていて、バイクでツーリング目的で来ている人達もいたりと全国各地から来ている様子!車のナンバーを見ると北関東、東北、遠くは九州と山城ナンバーワンに選ばれているだけあり、とにかく遠征している人達が多く、それだけ知名度があるように見えます。
第1駐車場から山の頂上にある天守展望台までは歩いて約30~40分、自分の場合は色々と見て写真を撮りながら登ったので40分ほどかかりましたが、軽いハイキング的な登りでした。訪れている人達の中には高齢の方も意外と多かったことから、年齢層を問わず老若男女楽しめるスポットです。
おすすめ持ち物
- 運動靴
- 動きやすい服装
- 飲み物
- ボディーバッグ
- タオル
自分的に必要に感じた持ち物がこんな感じで、ちょっとしたハイキング的要素があることからボディーバッグを持っていくと重宝します。特に暑い時期になると飲み物とタオルは必須に感じ、自分は秋に登ってみましたが、動き回ったせいか暑く感じ飲み物を持って来て良かったと実感するほどでした。もし普段運動をあまりしない人は事前に準備体操をしてから登るといいと思います。
ボディバッグ(斜め掛けバッグ)は観光スポット巡りから街歩きまで、飲み物やタオルなどちょっとした持ち物を入れるには適していて、なんといっても手がフリーになることからおすすめ!通販サイトアマゾンでは色々なデザインのボディーバッグを扱っているので、選ぶ楽しさもあります。自分の場合は観光スポットに行くには必ず持ち歩いていて、飲み物、タオル、スマホ用モバイルバッテリーを入れるバッグとして、なくてはならないアイテムです。
苗木城跡の天守までの道のりにはどのようなポイントがあるのか、岐阜のマチュピチュ、ラピュタ感はどこで見れるのか色々と見所を詳しく解説してみるので、訪れる際の参考にしてみてください。
苗木城跡の様子
苗木城跡の天守展望台の場所は黄色丸部分、赤丸が駐車場の現在地。一見それほど遠くないように見えるものの、山城というだけあり頂上にいくまでの道のりはグネグネした道を登っていきます。
駐車場すぐ隣がスタート地点!
道中の最初はそれほど勾配もなく石畳の遊歩道を少し進むと全体を見渡せる撮影ポイントが右側にあるので、位置確認をしたり撮影スポットとしておすすめです。カメラマークの看板があるので分かりやすい!
撮影ポイントになっている場所からは、山の頂上に位置している苗木城跡の様子を遠くから見る事ができ、石垣がそのまま残っている様子と資料館で見た模型を脳内で照らし合わせるとどんな風景だったのか想像ができます。
風吹門跡は資料館でみた風吹門があった場所となっていて、城内へと続く道のりという感じがこの辺からひしひしと伝わり、石垣も城らしさをかもしだしていました。
風吹門付近の左側にはトイレ屋根付きベンチとAEDを完備、ここから登りになっていくのでちょっと休憩する場所として有りです。
【大矢倉跡】
画像では一見そこまで高くないように見える大矢倉跡の石垣は脚立がないと確実に登れない高さになっていて、敵が簡単に攻めてこれないように造ってある事を考えると里にかなっている設計。階段があるので登る事は可能ですが、石垣の上はゆるい斜面になっていたので、転落しないように注意!石垣の上に登った所、少し平衡感覚がなくなるような感じがしました。
大矢倉跡が岐阜のマチュピチュ!?この大矢倉跡を上から見るとマチュピチュのような景色が広がっている事からそう呼ばれていて、登った道中でその景色を紹介します。
【大門跡】
少しひらけた広場のような場所を進むと大門跡!ここから上を見ると巨大な岩が所々にあるのが確認でき、岩にはえたコケや木々それプラス石垣の様子はどことなくジブリ映画のラピュタ感があるように感じました。人の感性によっても違うと思いますが、ラピュタ感はこの辺から上を見上げるとなんとなく伝わると思います。
数々の城巡りをしているオレ的には石垣の角が綺麗に見えることから好きなポイントで、苗木城は巨大な岩と石垣がマッチしていてうまく地形を利用した造りにも見えました。
各ポイントには案内板が設置してあるのも良い所!各門がどういう役割をしていたのか分かるようになっていて、大門は三の丸と二の丸とを仕切っていた苗木城の中でも一番大きな2階建ての門があったようです。
【千石井戸】
各門を通り登って行くとあるのが千石井戸、苗木城の中でも一番高い場所に位置していてどんな日照りでも水が枯れる事がなかったと伝えられているそうで、実際に今でも水が井戸に入っているのが確認できました。生活するのにかかせないライフラインの水!山城ではこういう井戸を利用して水を確保していたのがわかり、それが現在でも残っているのは驚きです。
【井戸横の的場跡】
【武器蔵跡】
武器蔵跡は建物土台などは残っていないものの、縁石はむかしのまま!案内板には鉄砲や弓等の武器が収められていたということで、井戸の隣と少し下にある二の丸横の的場2箇所で練習していたのが想像できます。
【帰りに見つけた二の丸横の的場】
行きと帰りで少し道順が違っているので、行きは気づきませんでしたが、二の丸跡横にも的場完備。これだけ色々なポイントが残っているのも珍しいように感じ、時間をかければかけるほど見所が増えるのも苗木城ならでは、山城ナンバーワンなのも納得の光景が広がっています。
玄関口門辺りまで来ると天守展望台までは後少し!天守があった付近はこれでもかという高い石垣に覆われていて、敵が攻めるには門を突破しないことには登って行けない事を考えると、山城は街中にある城とは違って守る(敵を寄せ付けない意味で)には有利だったように感じました。
岐阜のマチュピチュ
そしてマチュピチュ感が伝わるポイント!本丸にもう少しの角から見える大矢倉跡の石垣段の様子は、まるで小型版マチュピチュのような風景が広がっていて、ペルーの本物のようにひらけた絶景とまではいかないものの、意外と絵になる光景を見る事ができます。なんで岐阜のマチュピチュと呼ばれるかは、おそらく石垣の段と高い所から見た光景が若干似ているからで、山々に囲まれた立地も要因のひとつに思います。
本丸天守展望台
本丸の天守展望台はウッドデッキ状の展望スポットになっていて、なんとFREE-WIFIの電波完備(SSIDパス有り)!マークを見たときはなんでこんな所にwifi電波があるのか謎でしたが、時代の波にのっている観光スポットなのは伝わりました。ちなみにスマホのキャリア回線は普通に電波は来ていて使えます。
展望台からの景色
天守展望台の景色は、木曽川をはさみ中津川市街地から恵那山の様子まで高さがかなりあるので絶景ロケーションの一言!展望スポットになっているのも納得の場所となっていて、オレ的には結構ハードなハイキングだったので、休憩がてらその絶景を見ていると、また違った光景も驚くことになりました。驚いたのが訪れている高齢の方達(推定60~80歳)の団体が息切れもせずに登って展望台で景色を見ていた事で、皆スマホを使って写真を撮っていたのも衝撃的!携帯会社キャリア主催のツアーではないのかというくらいスマホを使いこなしている様子から、老若男女どの年齢層でも今や観光スポットではスマホで写真を撮る時代を目に当たりすることになりました。
展望台から景色を見て思った事は、現在は景色が見れる観光スポットになっていますが、城が現存していた当時の事を考えると山の天辺に建つ城からなら敵が木曽川を渡る様子も一目で確認できたと思うので、山城としてメリットはあったようにも見えます。ただ山の天辺にあることから逆に敵からも見えるという事で、それを利用して対策もとっていたようです。それが馬洗岩!
【馬洗岩】
天守の帰りに見つけたのが馬洗岩、位置的には天守台のすぐ下付近(展望台すぐ下)にあります。木曽川方面からも見える巨大な岩は、苗木城が敵に攻められ水の手を切られた時に、この岩の上に馬をのせて米で馬を洗いあたかも水が豊富であるかのように敵を欺いた(看板から)事から馬洗岩と名付けられたようで、目立つ場所だけにそれを利用した戦法にも見えます。
こんな感じで、苗木城跡の天守展望台まで登って一通り各ポイントになる門を重点的に見て周りましたが、これでも記事では結構省いていて、訪れる際は案内板と一緒に門跡などを見るとその当時の様子が脳内で再現されると思うので、ハイペースではなくゆっくりと各ポイントを楽しみながらちょっとしたハイキング気分をあじわってみてはどうでしょうか。
苗木城跡の感想
岐阜県中津川市にある日本の山城ナンバーワンに選ばれた「苗木城跡」は、ハイキングがてらの観光スポットとして色々と楽しめる場所となっていて、山の頂上にある天守展望台からの眺めは絶景が広がっていたことから、景色を見るのにも歴史を知る場所としても見所は豊富に感じました。特に街中にある城と違っているのが、高低差ある山の地形をうまく利用した造りで、所々にある巨大な岩や急斜面の石垣など山城の特徴を知る場所として訪れると意外な発見もできると思います。
そして訪れる前に気になっていた苗木城ならではの幻想的な世界感!石垣が多く残っている自然と一体化した様子は中々見ごたえがあって「岐阜のマチュピチュ」「ラピュタの世界感」も見る場所によって体感できたので、散策しながら登っていく楽しみもありました。初めて行く場合は、歴史資料館で苗木城の模型をじっくり見てから行くと、ここの場所はどうなっていたのか想像できることから、ただ絶景を見るだけではなくここならではの見方を探してみるのも有りな場所です。
オレ的おすすめ度
★★★★★
観光歴史スポットとして絶景展望スポットとしてもありな苗木城跡のおすすめ度数はオレ的には星5個という最高ランク結果。観光客が多いことから遊歩道がしっかりと整備されているのも良い所で、登りもそれほど急な場所がなくちょっとハイキング気分で登った先には絶景が見れるという達成感もありました。
どの年齢層でも訪れる事ができるのは良さでもあり、アクセスのしやすさも遠方からでも分かりやすく中津川市の観光スポットとして訪れる場所としては有り!山城の素晴らしさが伝わるスポットにも思うので、訪れる際は参考にしてみてください。