前の記事では秋葉ダムを紹介しました。秋葉ダムは天竜川の下流部分に位置していてそこから上流にあるのが「佐久間ダム(さくまだむ)」です。上流といっても天竜川は長野県諏訪市にある諏訪湖からずっと繋がっている為、佐久間ダムの位置的には中間くらいの場所にあります。ダムの場所を地図で見るとダム排水ゲート中間付近に県境があるため、愛知県北設楽郡豊根村と静岡県浜松市天竜区をまたぐ感じに存在しているダム!ダムすぐ隣にある電力館の展望台からは佐久間ダムと佐久間湖(天竜川)を見渡せて観光で訪れるにしてもおすすめです。
オレ的には愛知県内でダムカードを配布しているダムの中でもトップ3に入る巨大で絶景を楽しめる佐久間ダム!見所満載で、驚かされる事もあったので紹介していきます。
佐久間ダムの場所と駐車場
アクセス | 静岡県浜松市天竜区佐久間町周辺 |
駐車場 | ダム隣有り・電力館にも有り |
その他 | トイレは電力館に有り。 |
【アクセス方法】
宇連ダム方面(新城方面)国道151号側からは、1つ前の記事を参考にしてもらえば分かりやいです。道順としては国道151号→県道1号線→国道473号→県道1号線という流れで佐久間ダム方面の最後の分岐地点は下の画像を参考にしてみてください。
上の画像では止まれ(一時停止)から直進の矢印方向が秋葉ダム方面(秋葉ダムに行く時に使用した画像の為)に向いていますが、ここの分岐を看板の指示通り左側に進むと下で説明する県道1号線(浜松市方面側)と合流するのでトンネルなど道中はそちらを参考にしてみてください。宇連ダムから佐久間ダムまでの時間は約40分くらい。道中には佐久間ダムなどの看板があるため、比較的わかりやすいと思います。
秋葉ダム(浜松市国道152号側)から佐久間ダムにアクセスするには、国道152号→国道473号→「中部」信号交差点を右折して県道1号線を道なりに進むと佐久間ダムにいけます。浜松市側から行くとアクセスしやすく、秋葉ダムから佐久間ダムまでの時間は約30分くらいです。
県道1号の道中はトンネルが4つ?くらいあり、中が少し狭くなっている道路もあるので注意!意外とダム側から降りてくる車が多かった印象です。
最後のトンネルをくぐってすぐに左手にダム、前方に白い丸い建物があります。ダムの駐車場は白い丸い建物の横で数台とめることができます。
ダム駐車場には電力館の看板もあるので、初めて来ても比較的わかりやすいです。まずはここでダムゲート付近や景色を楽しんだ後に、佐久間電力館にいくのをおすすめ!
佐久間ダムの様子とスペック情報
佐久間ダムは車通行可能。ダムを越えるとすぐトンネルになっていて県道1号線を真っ直ぐ行くと新豊根ダム方面にもいけるようですが、佐久間湖周遊道路をマップで見てもクネクネ道が多そうに見えます。バイクでツーリングならいいかも!
【ダムから佐久間湖の様子】
水面との距離がかなりあり、景色は山々を綺麗に見ることができます。佐久間ダムも他の奥三河ダム同様に水量が多いように見えました。
【ダムの排水ゲートの様子】
ダムの排水側はかなりの高さがあり、水をせき止めているゲートはこれだけの貯水量を考えると相当な厚さと重さがありそうです。
佐久間ダムのスペック情報 | |
河川名 | 天竜川水系天竜川 |
型式 | 重力式コンクリートダム |
ゲート | 洪水吐:ローラーゲート5門
放水管:(スルースゲート+ローラーゲート)2門 |
堤高・堤頂長・総貯水容量 | 155.5m・293.5m・3億2685万m³ |
管理者 | J-POWER |
本体着工・完成年 | 1953年・1956年 |
ダムスペックを見ると総貯水容量が他のダムと桁違いなのがわかり、マップで上から見ても佐久間湖の大きさがわかります。特に驚いたのが、本体着工が今から約60年前にこれだけの規模のダムを3年で完成していること!調べると、米国の大型土木機械の導入により3年で完成できたようです。「戦後の土木技術の原点」と言われていて、それだけ当時としてはすごい技術だったのがわかります!当時の道路事情がわかりませんが、これだけの規模のダムを山の中に作るのには資材を運んだりと大変だったんじゃないかと予想されます。
下流方面を見てもダムの高さが半端なく感じ、巨大な建造物を見るなら佐久間ダムはかなりおすすめ!
佐久間ダムを綺麗に撮れる場所ポイント
①がダムから近い場所にあるトンネル付近の展望スペース。ダムの放水ゲート側をダムと同じ高さで写真を撮ることができます。
SNS映え、インスタ映えしそうな巨大な建造物ダム!インパクト抜群で、見る人を圧倒させる迫力があります。スマホでも充分撮れますが、高さがあるので縦撮りでないとダム排水下まで映りません。
②の場所は佐久間電力館の展望台で、ダムを下に見下ろす感じで写真が撮れるので一押し!展望台はかなりの高さから眺められます。
佐久間電力館と展望台の様子
【ダム駐車場から佐久間電力館の行き方(アクセス)】
ダムの駐車場から上流側に進みます。県道288号
駐車場から少し行くと、上側に道があるのでここ右側に進むと電力館駐車場につきます。真っ直ぐいってしまうと佐久間湖(天竜川)周遊する道路なので注意!
駐車場手前には「ポンプ水車ランナ」が展示されていて、かなり大きい!水車ランナとは水力発電にはかかせないもので、新豊根の発電所で使われていた「水車ランナ」。
電力館の駐車場は広く、ここから歩いて施設までいきます。駐車場の注意点として結構勾配があるように感じたのでATでも念の為にサイドブレーキを忘れなく!
佐久間電力館の前にも「水車ランナ」が展示されていて、こちらは水窪発電所で使われていたもの。水車ランナが2機あり直径が大きいほうが佐久間発電所で使われていた水車ランナ。佐久間発電所は国道473号沿い飯田線佐久間駅手前にある施設。
佐久間電力館は無料!
【ダムカードのもらい方】
佐久間電力館入ってすぐ右側に受付があるので、職員の人にダムカードくださいと伝えると佐久間ダムと秋葉ダムの2枚のダムカードをもらえます。職員の人は気さくな方で、ダムカードを求めてダム巡りをしていることを言った所、愛知、岐阜、静岡、山梨、長野のダム一覧が載っている紙をもらいました。ダムカードの配布場所や配布日時が載っているので、ダム巡りする際にあると便利です。
佐久間電力館でカード配布日時
9時~16時半
休館日:毎週月曜日(月曜が祝祭日の場合は火曜日)12月29日~1月3日・設備点検日が5月20日
※ただし8月は毎日開館
館内は佐久間ダムの歴史や仕組み、水力発電の事などが学べるので子供連れのファミリーでも充分楽しめると思います。2階は多目的に過ごせる部屋と外の展望台に行く事ができます。
ダムを綺麗に撮れる場所②のポイントで、屋根付きベンチありの展望台!ここから見るダムはかなりの高さから見ることが出来ます。
山の中にある巨大なダムと自然がマッチしていて絶景!赤丸の位置はダムの駐車場部分でかなり小さく見るのが確認できます。ダムを見下ろせる場所もそうそうないと思うので、貴重な展望台にも感じました。
自分はダムカードをもらう前に館内を見学して展望台にいってしまい、帰る時にカードをもらいました!あやうくダムをバックにダムカードを撮るのを忘れる所で、ダムと同じ高さからの写真です。おすすめとしては館内に入ったらすぐに受付でカードをもらってから館内を見て展望台にいけばダムカード写真を撮れます。
佐久間ダムのダムカード
佐久間ダムのダムカード表面は、展望台から撮ったと思われるダムを見下ろす角度の排水ゲート側の写真で、裏面はダムデータとこだわり技術などが記載されています。ランダム情報を見ると、毎年10月最終日曜にあるイベント「佐久間ダム祭り」「佐久間ダム竜神祭り」の事が書いてあり、湖で打ち上げ花火もあるようです。どういう花火か調べた所、youtubeに花火の動画がアップされていて、暗くなってから打ち上げると思いきや明るい時間に花火が上がっている様子が映っていました!山々に囲まれた湖面で打ち上がる花火はそう見れるものではないと思うので、観光で行く際は日時を合わせてみてはどうでしょうか。
今年の祭り日時は平成29年10月29日(日曜)!
佐久間ダムに行った感想
当初は愛知県内だけのダムを巡る予定でしたが、佐久間まで来てよかったと思います。これだけの高さがあるダムだとは思わなく、ダムの高さベスト10の9位に入っているだけの迫力があります。また自分は愛知県民なので、天竜川のことをあまり知らなく長野県諏訪市の諏訪湖に繋がっているとは驚き、水力発電も知る事ができたので自分的にかなり勉強になったと思います。もし宇連ダムに観光で訪れるなら確実に佐久間ダムまでいくのをおすすめで、展望台から見る景色は巨大な建造物と佐久間湖の絶景を楽しめるので是非いってみてください。春には桜も見れるようで、秋は山々の紅葉と季節を変えていってみるのもいいかもしれません。とくに車で行くのもいいですが、バイクでツーリングならもっと楽しめるかもしれません。
次の記事では新豊根ダムを紹介します!1日で周るはずだった最後のダムに向かった所、思わぬ道路が通行止めになっていて管理所が開いている時間を過ぎてしまうと思い(周り道をすると)後日いくことになりました。どの道が通行止めになっていたのかと、新豊根ダムにはどのルートがいいのかも細かく紹介していくのでこれから行こうとしている人の為にも参考になればと思います。
コメント
はじめまして、ダム巡りの参考にしたいと思いブックマークさせていただきました。
電力館へ向かう際の道順で、まっすぐ行ってしまうと佐久間湖周遊道路と書かれていますがまっすぐの県道288号はその先で間もなく通行止めとなり現在その先は廃道になっています。