前の記事では羽布ダムを紹介しました。羽布ダムから次に行ったのが豊田市にある矢作ダム(やはぎだむ)!矢作ダムは矢作川の上流部分にあるダム施設で「矢作第一ダム」とも呼ばれています。ダムの目的は治水や水力発電などで、下流の矢作川は西三河の人々になじみがあると思います。
その矢作ダムは新豊根ダムと同様のアーチ型ということで行く前からかなり胸熱状態!マップを見ても奥矢作湖が大きい事から湖畔沿いの景色も楽しめそうな場所。
※注意
ダムカードを集めている人には注意事項!記事を書いていて少し調べていた所、矢作ダムの少し下流の矢作第2ダムにもダムカードがあるようです。矢作第2ダムのダムカード配布場所は管理所ではなく違う場所で配布されているようなので、もし矢作ダムにいった際は少し下流にある矢作第2ダムにいくことをおすすめします。自分が持っている愛知県内のダムカード配布場所の紙には矢作第2ダムが記載されていなかったので、完全に見落としてしまいました。また矢作第2ダムに訪れて記事にするのでその際は参考にしてみてください。
矢作ダムの場所と駐車場
アクセス | 愛知県豊田市閑羅瀬町東畑周辺 |
駐車場 | 有り |
その他 | 駐車場隣にトイレ有り |
マップのポイント位置になっているのが矢作ダム駐車場で、奥矢作湖畔道路(県道20号、県道356号)を利用すれば国道257号の岐阜方面からもアクセスは可能です。ダムまでの行き方は矢作川下流沿い道路などもあり様々ですが、自分が紹介するのは黒田ダムなどにも近い最短ルート!はっきりといって大型車などは不向きな県道があるので、注意は必要です。
【羽布ダムから矢作ダム道ルート】
羽布ダムから→国道473号→国道420号→国道153号→県道490号→県道484号→県道356号で管理所があるダム付近にいけます。特に一番注意したいのが県道490号線と県道484号!この道はほぼ道路が狭くクネクネが続く場所もあるので山道を走り慣れてない人や大型車で行く場合はおすすめできません。このルートだと羽布ダムから約1時間くらいで矢作ダムまで行く事ができます。
羽布ダムから少し戻ると長野方面よりに行ける国道473号があるので、ここを斜め右に進み、国道420号線にぶつかるT字路まで道なりに行きます。
国道420号にぶつかるT字路一時停止の場所。看板には豊田市街、足助と書いてあるので矢印の左に曲がります。
国道420号をひたすら進むと香嵐渓などがある国道153号に出れます。上の画像の場所は一時停止になっている所で、左に行くと153号に出れて右に行くと足助市街地の川沿いから国道153号線に合流できます。自分は少しショートカットになるかと思って、右に曲がり「今朝平」信号交差点を左折して国道153号に合流しました。
国道153号線長野方面は山の中にある道路にしては走りやすく、有名な伊勢神トンネルを道なりに進んでいきます。
「矢作ダム」と書かれた看板先に県道490号と合流するポイントがあり、矢印方向を左に曲がります。県道490号線が何故注意しないといけないか、下の画像を見ればわかるように1台分くらいの車幅しかない狭い道路が多いからです。待避所が道路沿いにあるので通る事は可能ですが、大型車だときついと思います。
県道490号は木々に囲まれた道が多く、自分が行った時には1箇所上から木が出ていて車の天井ルーフに当たった(ボコンというにぶい音)ので前左右だけではなく、上も注意!時間帯や休日などで交通量も変わると思いますが、所々で対向車が来たので細い道は特に安全運転。道なりに進むといつの間にか県道484号に合流していてさらに進むと矢作湖畔道路に出ます。
484号と湖畔道路356号線の合流ポイント!一時停止してからここを左側真っ直ぐ道なりに進むと矢作ダム管理所に到着します。
管理所の前の道(ダム上)は通行可能で、県道20号線方面にもいけてそちら側にダム駐車場やトイレなどがあります。
【ダムカードのもらい方】
管理所入り口にインターホンがあるので押してダムカードくださいと伝えると職員の人が出てきてもらえます。ダム見学もできるようで、矢作ダム公式HPを見るとダム見学フォームがあります。ダム操作室など普段見ることができない場所に入れるので観光やダムの勉強をしたい人には必見!
配布日時
8時半~17時15分
土日などは巡回の為席をはずしていることもあるようです。
ダムカードゲット!管理所の敷地内には展望スペースがあって、ダムを背景にダムカードを撮りました。
ダム駐車場は県道20号側にあるので、管理所からダムの上を通行して駐車場に!ダムの上の道路は2車線!今まで見たダム上の道路の中では結構広く感じます。
駐車場付近には屋根付きベンチや、道路沿いにトイレがあります。バイクで奥三河をツーリングしてここに休憩がてら寄るのもおすすめ!
駐車場隣のダム案内板を見ると奥矢作湖畔沿いには桜が咲くようで、春や秋の紅葉の時期に来てもまた違う風景を見ることができると思います。湖畔沿い道路は1周できるようにもなっているので自転車で周って散策してみてもいいかもしれません。
ダムの上から見る際は、道路上でみることになるので車の往来に注意!ほとんどダム見学の車で、意外と車は通ります。道路を見れば曲線しているのがすごくわかり、アーチ型ダムは曲線美を感じることができます。曲線美を感じれるアーチ型ダムは自分は弓のように感じ、新豊根ダムと似ているもののそれぞれの良さがあります。
矢作ダムの様子とスペック情報
【ダムから湖畔の様子】
矢作川の上流部分ということもあって景色を楽しめます。山の中にあるダムはどこも湖畔が綺麗な風景で、山々の自然を肌で感じれてのどかな時間を過ごす事ができます。
【排水ゲート付近の様子】
上に4門のゲートと、コンジットと呼ばれるゲートが真ん中付近3門あります。とにかく高さと幅があり、ゲート付近を見るには遠くからみたほうがよく見える印象でした。
矢作ダムのスペック情報 | |
河川名 | 矢作川水系矢作川 |
型式 | 放物線アーチ式コンクリートダム |
ゲート | コンジット(バーチカルローラゲート)3門
クレスト(テンターゲート)4門 |
堤高・堤頂長・総貯水容量 | 100m・323m・8000万m³ |
管理者 | 国土交通省 |
本体着工・完成年 | 1966年・1971年 |
完成まで5年という月日!これだけの巨大なダムと曲線を出すのには当時かなりの技術があったと思います。自分の素人目線だと、山の中に作るだけでも大変そうで、普通のダムよりも曲線を出す難しさがあったように感じます。
【ダムから排水側の様子】
高さ100mからの景色は絶景で、下に映るものがおもちゃのように小さく見えます。この下側下流に矢作第2ダムがあるので時間がある人はセットで見ると下流側がどうなっているか分かると思います。
矢作ダムを綺麗に撮れる場所ポイント
自分がおすすめするダムと同じ高さで撮れる場所は2箇所で、マップを見るとどうやら県道20号線(下流側)から一本入った場所からは下からダムを見上げて撮れるポイントもあるようです。あまり調べていなかったので、マップを見るまで下にいける道があることに気づかなく少し後悔しています。ダムに行く時は、下調べをしたほうがいい場所から見れて写真を撮れるので自分と同じように後悔しないためにもダムの下にいけそうなポイントも探してみるといいと思います。
1箇所目は管理所敷地内にある展望スペースの場所。管理所でダムカードをもらって背景をバックにダムカードを撮るのにおすすめ!
排水ゲートを正面から見ることはできませんが、ダムの長さ高さが伝わる写真が撮れると思います。
2箇所目は駐車場があるスペースの屋根付きベンチがある付近。赤丸付近。
高さ100mあるダムはスマホカメラでは縦にしないと全体を撮ることができませんでした。ダム見学する人の中には、ダムの下がどうなっているのか見たい人もいると思いますが管理所側の展望スペースからも駐車場側からも見ることができます。
巨大な建造物ダムは見る人を虜にして、SNS映え、インスタ映えすると思うので写真好きな人はダムを撮ってみてはどうでしょうか。キラキラして写真映えする物もいいですが、風景をバックに絶景を撮れるのはダムならでは!
矢作ダムのダムカード
矢作ダムのダムカード表面は空撮したと思われる、空からダム全体の画像で、裏面はダムデータとこだわり技術などが記載されています。矢作ダム公式HPを見ていたところ、ダムカードの表面右上と右下に記載されているアルファベット記号の意味がわかりました。ずっと謎に思っていて、右上のアルファベット記号がダムの目的をあらわしていて右下がダムの型式タイプ。特に矢作ダムの目的記号は他のダムよりも多くそれだけ重要なのがわかります。
矢作ダムに行った感想
矢作川のほぼ上流にある矢作ダムは、三河から行くにも一部の道路を除いては道もよくアクセスしやすい場所にあるのでおすすめです。湖畔沿い道路も国道257号とも合流でき、岐阜や長野方面にドライブ、バイクでツーリングの際に寄ってみるのもいいと思いました。ダムも本当に見ごたえある物で、アーチ型ダムは他のダムと違い、曲線美を感じることができて絶景を楽しむ事ができます。ダム自体の目的も多数で、観光で訪れる人やもっと色々と知りたい人は見学予約するとまた違う一面も見れると思います。
オレ的には愛知県内(一部静岡あり)のダムの中でも矢作ダムはベスト3に入るほどで、想像以上の迫力に驚いたのと巨大な建造物の美しさを感じました。
次の記事では、豊田市国道153号からも近い「黒田ダム」を紹介します。ダムカードを集めている人には配布場所が少し離れていて注意する点なども紹介していくので、観光やダム巡りしている人にも参考になると思います。