ダム湖に沈む地区に咲くウバンヒガン桜を紹介!設楽町八橋

設楽町八橋地区ウバヒガン桜

愛知県設楽町八橋地区に咲くウバヒガン桜を紹介。ここ設楽町の八橋地区は設楽ダムの建設にともない住民達が移転した場所で、春の桜が咲く時期になると元住民達が集まりウバヒガン桜を囲い観桜会をしている場所でもあります。自分がウバヒガン桜を知ったのは、愛知県内のダムカード巡りで設楽ダムのカードをもらいに行った事からはじまりました。ダムが建設されるとどの部分まで湖畔が広がるのか気になったことから、ググッ(GOOGLEネット検索)てみるとメディア新聞のダムに沈む集落という記事が目にとまり、マップで見てみると八橋にはウバヒガン桜というポイントがあり知る事になりました。

ダム湖に沈む集落に咲く桜花見スポット!

設楽ダム建設は今から約46年前(記事作成現在)に計画され、2026年に完成予定しているダムで、建設中のダムを見るために何度か訪れている設楽町。ダム堤体から上流部分にあたる八橋地区はダム湖畔沿いに位置していて、水没予定地の中でも少し小高い場所に咲くのがシダレ桜のウバヒガン桜!調べてみると水没地区でもここだけは残されるようで、元住民達が住んでいたという証でもある桜はこれから後世に残す目的にも感じられました。

奥三河の桜花見スポットの中でもどうしても見ておきたかった水没地区に咲くウバンヒガン桜は、元号が変わる平成最後の記事作成としてもどうしても行きたかった場所で、今しか見る事ができない光景も伝えたいと思っています。おそらくこの先、ダム建設が進み完成した時は今とは違う風景になると予想されますが、綺麗に咲くウバヒガン桜はとても見ごたえある場所につき訪れる際は参考にしてみてください。

今回はただどのような場所に桜が咲いているだけでなく、現地にあった看板などからこの先ウバヒガン桜が咲いている場所周辺がどのように変化するのかも書いてみたいと思います。

ウバヒガン桜の場所・設楽町八橋

アクセス 愛知県北設楽郡設楽町八橋崩沢周辺
駐車場 有り
トイレ 有り

設楽町八橋のウバヒガン桜が咲いている場所は、県道10号線から一本入った小高くなっている旧小学校があった空き地スペースにあります。アクセスは設楽町方面から長野方面に続く県道10号沿いに設置してある看板が目印で、右折して道なりに進むと駐車スペースなどがあるので曲がるポイントさえ分かればアクセスしやすい場所に感じました。

※ただアクセスについては設楽ダムが完成した場合には必然的にここは湖畔沿いになると予想され、県道10号線の場所も変わってくるのでアクセスは多少違ってくると思われます。

【県道10号から曲がるポイント】

看板は小さいので良く見ていないと見過ごしてしまいますが「八橋のウバヒガン桜すぐそこ」と書いてあり、道路沿いには家があったと思われる基礎が左右に現れるのでその点を目印にしてもいいと思いました。

小さな橋があるので渡り、道なりに進むと駐車スペースがあります。

駐車スペースについて

駐車スペースは小道の左右にあり、臨時駐車場の看板があるので分かりやすい!2箇所あるので好きな方にとめて後は目の前に見えている桜の木を目指し歩いていきます。

付近は山の中の川沿いで、小高くなっている場所がウバヒガン桜が咲いているスペース!道中には所々に家の基礎が残っていて、この辺がダム湖として沈むのをあらためて実感しました。

小さな橋を渡ったところにも駐車スペース、茶畑らしき場所もあったりと山の中の集落という感じが伝わってきます。八橋は住民が移転した事がひしひしと伝わってきて、どこか少し寂しげがある場所に感じました。

八橋のウバヒガン桜の様子

入口には八橋小学校の跡地と書いてあり、どうやら明治8年~昭和19年まで学校があったようです。ウバヒガン桜が咲いているスペースはこの先、設楽町のふるさと公園として残されるので、ダム湖畔沿いののどかな光景を見れる場所として生まれ変わります。今後の詳細については敷地内の看板の張り紙に書いてありました!

このマップを見るとこの先の八橋地区区域がどのようになるのか分かるようになっていて、今現在ある県道10号線は付替道路として少し山よりに通ることになります。設楽ダムの堤体ができる場所からはかなり上流部分になると思っていた事から、ここまで湖畔沿いが広がるとは驚きました。今までどの部分までダム湖が来るのかわからなかった事も、ダムに沈む地区に来て知る事に!

そして主役のシダレザクラのウバヒガン桜は一番見頃時期に来たので見事に綺麗に咲いていて、1本だけというのも特徴に感じました。スペックは樹齢100年以上で学名イトヒガンといい、設楽町の天然記念物となっています。

空き地には簡易トイレや花見観賞できるようにベンチもあることから、のどかな場所で桜を見るのにピッタリ!八橋のウバヒガン桜を愛する会という元住民の人達が年に一度、桜観桜会をしている事から絆を感じる場所でもあります。

樹齢100年以上のシダレ桜は迫力さえ感じ、稲武町で見た瑞龍寺の桜同様に支えが数本枝にかけられていた事から、50年を過ぎると桜の木は手入れが必要なのがよく分かりました。

ウバヒガン桜の見頃

遠方から奥三河の桜花見スポット巡りをする人にも、八橋地区に咲くウバヒガン桜の見頃について紹介!愛知県内の街中にある桜花見スポットが満開~散り始めの時に訪れた所、ウバヒガン桜は7分~8分咲きくらいだった事から一番いいタイミングで見る事ができました。桜は気温が一気にあがると開花も早まり、タイミングを逃すと一番いい時期を過ぎてしまいます。

ウバヒガン桜が咲いている敷地内の看板には毎年いつ桜が満開になったのか過去のデータが記載されている!これを見ると毎年多少日にちがずれているのが確認でき、気温が影響して満開日が異なっているのがよくわかると思います。見頃となる時期の目安は4月上旬~中旬で、設楽町内で咲いている桜スポットはどこも同じ状況だった事から、一箇所見頃ならほぼ同じ開花状況だと思うので参考にしてみてください。

ちなみに小高い場所から下側にある川沿いに咲く桜もほぼ満開の状態でした。綺麗な桜を見るならタイミングが重要!街中の桜開花状況とは山の中に咲く桜は微妙に開花が違うので、その点だけ気をつけてみてください。

八橋地区のウバヒガン桜を見た感想

奥三河にある桜花見スポット巡りの最後に訪れたウバヒガン桜を見て感じた事は、ダムに沈む地区に咲いている桜ということからも、ここに住んでいた住民達の証でもあり絆という言葉がふさわしい桜スポットに感じました。年に一度開催される観桜会もそうですが、元住民達の思い出の場所でもあり、設楽ダム建設にともない、住み慣れた人達が移転したという事実がこの桜に込められているようにも感じたので、後世に綺麗なシダレ桜がこのままずっと残っていけばいいと思いました。

ダムは人々の生活にはかかせない存在の裏には故郷を離れる事になった人々の思いも一本の桜を見て色々と考えさせられたので、自分にとってはただの桜花見スポットではなく少し重みを感じた場所でもあります。おそらくこの先年月がたちダムが完成すると少し風景がかわると思いますが、ウバヒガン桜は公園内で綺麗に咲くことになるので、設楽町の桜花見スポットとして訪れてみてはどうでしょうか。

2026年にダムが完成した際は、設楽ダムのダムカードとともにまた春に訪れてみたいと思っています。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする

スポンサーリンク