愛知県蒲郡市といえば有名な西浦温泉がありますが、そのホテル旅館街の一角には廃墟スポットとして一部の人には比較的有名な「野島苑」という廃ホテル旅館があります。自分がここを知ったのは、春に蒲郡市の桜花見スポットを探している時の事!西浦園地に行った際に海岸沿いの様子を見ていると木々に囲まれた大きなホテルのような旅館を発見しました。道路沿いから見た建物は草木に覆われどうみても現在使われている様子はなかったので、帰ってから少しネットで調べてみるとどうやら「野島苑」は90年代後半に閉館したようでそれからはずっと壊される事なく残っている建物ということがわかりました。今回はその廃墟スポットと呼ばれる野島苑の現在の様子を伝えたいと思います。
廃墟になった家や旅館ホテルなどは心霊スポットなどと呼ばれる場所も多いと思いますが、オレ的には廃墟=ノスタルジックな場所という印象が強く、月日がたつにつれて自然と建物との調和がコラボすることで朽ち果てていく様子などは意外と素晴らしい光景を見る事ができる場所にも感じます。レトロスポットや廃墟好きな人にとっては、フォトジェニックではなくオールドなノスタルジック感が出ている建物に魅力を感じる人もきっといるはず!さっそくノスタルジックな世界を紹介します。
野島苑の場所について
廃旅館ホテルとなっている野島苑の場所は、蒲郡市西浦温泉のホテル旅館街の松島海岸沿いに建物があります。西浦半島のほぼ先端付近にあり、県道322号線から一本入った道路沿いを走ると木々に囲まれた建物がありました。ここはグーグルマップのストリートビューでも見ることができます。
下から見るとかなり大きな建物に見えますが、入り口側から見ると3階建て?のように見え少し変わった作りのようにも見えました。
建物の入り口は海岸沿いの道側ではなく、山側となっている道路沿いにあり、少し山側を歩いて行くと木々に囲まれた建物がそびえたっていてらせん状の階段がまたかなりいい味を出しているように感じます。
左側に野島苑の建物入り口、右側には家?のような2階建ての建物がありました。右側の建物も廃墟感が見ただけで伝わり、木々が生い茂っている様子からは時間の経過が物語っています。山側にあるホテル旅館の様子は入り口側に来ると下側から見た時とは少し異なり、そこまで大きくないように感じたので不思議です。
野島苑の現在の様子
山の斜面に立っていることから、少し上に行くと2階建て!下の入り口に来ると3階建てと斜面を利用した建物が野島苑の特徴。山の中にあるせいか、木々がとにかく多く、建物にツルが巻きつきそれが徐々に伸びているようで時の過ぎる感じが伝わりました。
ホテル旅館「野島苑」の様子
野島苑という看板は意外と綺麗な状態で、入り口のドアは木の板のようなもので覆われているものの、ガラス窓からは松島側の綺麗な海に面しているのが確認できました。
ロープの場所から中の様子を見ると、シャンデリアのような物が天井にあり机などもあることから、ここがロビーだった?海側のガラスは割れています。
建物の道路側の窓は一部割れていて、階段の様子が伺えました。
建物の隅にはスナックの入り口(ここは2階建て)があります。温泉街というと、スナックが併設している場所もあり、ここも以前は人の行き来があったことを考えると、ノスタルジックな感じを受けました。
【スナック「乃志海?」の入り口の様子】
上の画像を撮っている時に、入り口の中辺りからピッピ~という機械音のような音がかすかに聞こえてきたような気がしました。
登り側からの様子
建物の境界になっている場所には小道のような場所もあります。結局下側の建物がどうなっているのかわかりませんでしたが、使われなくなった建物はどことなく独特の存在感があるように思いました。
ホテル旅館の前の建物の様子
初め見た時は使われていない民家のように思いましたが、玄関口の入り口や2階の造りなどを見ると民家ではないようにも感じます。特に入り口の街路灯が左右に設置されていた事を考えると、ここも宿泊施設的な所だった?建物自体はかなり古いように見えました。
行った感想まとめ
今回は蒲郡市の西浦園地に行った時に気になった、使われなくなった旅館ホテルを見に行ってきましたが、まさか西浦温泉付近にもこういう場所があったとは驚きで、使われなくなった巨大建造物というのもノスタルジック感があるように感じました。現在では珍しい「らせん階段」もいい味を出していて、これから先の年月でどう変わるのかわかりませんが現存するうちに見れてよかったと思います。
今まで廃墟というと使われなくなった家くらいしか見た事がなかったオレ的には、ネットで大きな廃ホテルや閉園した大規模遊園地の画像を見ると興味深く見入ってしまい、実物を目の辺りにすると建造物の美しさもどことなく見えてくるようにも感じました。