愛知絶景スポットになっている上臈岩(じょうろういわ)に県民の森ルートから行ってみたので、どんなロケーションが広がっているのか道中の注意点についても解説。
上臈岩は、宇連ダム鳳来湖を上から一望できる山頂展望スポット!山としては標高が400m級なのでそこまだ高くはないものの、オレ的には愛知県絶景スポットの中でもトップ3にはいるほど景色が圧倒的にずば抜けていて、山岳地帯がつらなっている場所にたたずむ鳳来湖は秘境感があり、特徴の一つ巨大な岩は中国4000年の歴史ある風景を連想(行ったことはない)させる場所になっています。
今年最後のハイキングで選んだ上臈岩
そんな上臈岩に行こうと思ったのは、愛知県民の森のハイキングコースマップを見たのがはじまり!王道コースになっている宇連山山頂を目指すにはどんなルートがあるのか県民の森公式HPハイキングマップとグーグルマップを照らし合わせ見ていた時に東尾根ルート付近の上臈岩を発見。訪れた人の感想口コミを見るとそこまでスポットとしてのコメントは多くはないものの、その写真は今まで見たこともない絶景度数MAXでここに決定。
いつ行くの?今でしょ!!と今年中に絶対行ってみたかった場所です。
今回の山登ってみたシリーズ記事では、ハイキングと表現していますが、上臈岩までのルートは狭く険しい坂道、命綱がないアスレチック要素があるため、はっきりいって登山レベルの内容。訪れる場合は本格的な登山アイテムは必須!自分は分岐地点で道を間違え「遭難した?そうなんだ!」とあせった場面もあり、その点を含めこれから訪れる人の為にもリアル体験を伝えてみるので、参考にしてみてください。
上臈岩までのルート
場所 | 愛知県新城市門谷鳳来寺 |
駐車場 | 愛知県民の森駐車場
無料200台駐車可能 7時~20時 |
その他 | 飲み物自販機完備
トイレ完備 入浴施設有り |
マップの場所は愛知県民の森無料駐車場を示していて、県民の森ハイキングコースがスタート地点。上臈岩まではこのハイキングコースから行く事になり、飲み物を現地調達できるのは良い所。駐車場はゲートが20時に閉まってしまうので、時間を考えコース選択する必要があります。
上臈岩のルートコース
【現地のマップ案内図から】
コースについては、県民の森には色々なハイキングコースがありますが、上臈岩に行くには分岐ポイントが一箇所だけとここを通りすぎてしまうと行く事ができません。しかもその分岐ポイントはハイキングコースマップには載っていなく、何故のっていないのかは、実際の画像後で紹介。上の現地マップから簡単に説明すると、赤色四角部分が駐車場建物付近、黄色の部分が自分が選んだハイキングコース、青色四角部分が東尾根展望台、一番上の矢印付近に分岐ポイントがあり、上臈岩方面にアクセスできます。
選んだルートコース目印
- 第1キャンプファイヤー場分岐
- 木和田林道
- 不動沢
- 東尾根
- 東尾根展望台
- K252分岐(ここ重要)
- 上臈路第1展望所
- 上臈路第2展望所
- 馬の背
- 上臈岩
マップから一番最短距離でルートを選択。実は現地に行くまでは、5の東尾根展望台が上臈岩付近と勘違いしていて、グーグルマップの現在位置と照らし合わせて違うことに気付きました。
上臈岩の行き帰り時間
- 行き 約3時間
- 帰り 約1時間半
これはあくまで自分の目安ですが、行きは登りがメインになるので3時間くらいかかり、帰りは半分くらいの休憩を含めても往復5時間くらいの距離。自分は行きで道を間違え3時間半かかってしまい、どこで何故間違えたのか?同じ経験をしないように後で詳しく解説。案内マップにはトラップある説!
登山ハイキング持ち物
持っていたアイテム
- 登山用リュックサック
- 登山用靴(ガチなごついヤツ)
- タオル
- インナー長袖(予備)
- お菓子
- パン
- お茶2本(600ml)
- LEDヘッドライト
- モバイルバッテリー(ケーブル含む)
- スマホ2台(ドコモ回線)
- ワイヤレスイヤホン
- 鈴(動物避け対策)
- ティッシュ
最近のオレ的アイテムはどんなコースなのか分からない為、ガチな登山用品でチャレンジしていて、靴に関しては、地面が石ゴロゴロなどの歩きにくいだけでなくコケがついて滑る場所もある点からスニーカーは絶対NGの登山靴が必須条件。よく見る登山ハイキング時に使うトレッキングポールは、平面やちょっとした登りに有効ですが、ここは逆に邪魔になって転倒する原因になるかもしれません。計画段階でどんな事が起こっても対処できる装備は重要!事前の持ち物チェックは必要不可欠です。
ハイキング登山服装について
服装は年中ハイキング登山に使える「コンプレッションウェア」がおすすめ!ズボンでないため動き歩きやすく、これにジャケットを用意すればバッチリです。注意点としては冬にインナーのヒートテックを着るとサウナ汗だく状態になってしまうので、通気性良いインナーが向いています。この日の現地気温は冬でも15度くらい、登るにつれて気温は徐所に下がっていきましたが、体を動かすので暑くなっていき最後は汗だくの半袖状態でした。
県民の森ハイキングコースから上臈岩
愛知県民の森ハイキングコースでも利用者が多い中央ルートは、一般車は入る事ができない遊歩道。王道的な見所としては不動滝が有名で、そこをさらに進むと第1キャンプファイヤー場の分岐地点。
【木和田林道に繋がる分岐ポイント】
分岐ポイントはキャンプファイヤー場が目印、左側の橋を渡り木和田林道に進みます。自分は最短距離に見えたのと風穴などの見所があったため、このルートを選んでいますが、よくよくマップを見るとこの遊歩道をひたすら道なりに行ったシュートン沢ルートのほうが、マップ理論上分岐もほぼなく分かりやすいように見えます。
巨大な岩風穴
木和田林道ルートの見所のひとつ風穴ポイント!木々に囲まれた風景の中に突然大きな岩が出現した辺りが風穴で、穴の中はひとりくらい入れるスペース。地下から流れ出る空気は冷たく、異次元空間に繋がってそうな雰囲気。
おしどり池
林間地帯にポツンと出現するおしどり池、この辺までは景色を見ながら余裕のハイキング。ここから不動沢ルートに変わりますが、特に分岐もなく道なりのコース内容。
不動沢ルート
道幅が広い遊歩道はここまで、手前には少し開けたスペースがあり、ここから本格的な細い山道になるように見えたので休憩。時間は駐車場から約35分くらい、看板には「不動沢・東尾根方面・遊歩道入り口」の看板があり、スマホ電波はドコモでも圏外状態。
上臈岩までのスマホ電波状況については、不動沢付近は圏外ですが、山頂付近になる尾根ではほとんど電波がきているので、スマホを使う事が可能。
不動沢から東尾根までのルートは、足場が岩でゴロゴロしているだけでなくコケもついて滑りやすい場所。画像では比較的広く歩きやすいように見えますが、徐々に狭くなっていき登りも傾斜がきつく険しい道。ルートを全体的に見てもおそらく東尾根に出るまでの不動沢が一番疲れる難所で、自分は10分歩いて休憩とハードモードでした。
付近は木々に囲まれ大自然の中!本来ならハイキングとして自然を官能するものの、険しい道のため余裕は全くありません。
不動沢ルート1つ目の分岐ポイント、東尾根にはどちらを選択しても行く事が可能。自分は展望台をとりあえず目指していたので「中尾根・東尾根展望台方面」に進みました。
斜面がきつい登りグネグネ道をひたすら汗だくになりながら登った先に2つ目の分岐ポイント。ここは不動沢ルートと中尾根ルートが合流するポイントになっていて、東尾根の展望台は「東尾根方面」で行く事が可能。自分はここで痛恨のルートミス!何故か運動広場=展望台と勘違いしてしまい、中尾根ルートをキャンプファイヤー方面に戻ってしまいます。
マップトラップポイント
ルートを間違えていることに気付かなく少し進んだ先の防火水槽24のポイント。写真で撮ったマップでは防火水槽24の位置が中尾根ルートでは右側。実際は左側にあり、少し違和感があったものの、体だけを使い脳は停止状態だったため、間違えに気付く事なく前進。
不動沢ルートのテッペン分岐ポイントから東尾根展望台まではマップを見る限りすぐのはずなのに、ないことからかなり不安状態、一瞬遭難していると感じたほど!
その中尾根ルートを戻っていることに気付いたのは、分岐から約15分くらいの看板分岐ポイント、「東尾根展望台」が今来た方面になっていたことから気付きます。ここでグーグルマップの位置確認をするとあきらかに展望台方面とは離れていて、痛恨の時間ロス。
今来た道を戻りながらも少しあせっていた為、尾根の見渡せるポイントで休憩。ルートを間違えると冷静さがなくなる体感!こういう時こそ慎重な行動が必要かもしれません。
ルートを間違え30分の時間ロス
東尾根展望台に続く難関ポイント急斜面の階段。体力HPゲージの10パーセントを消費した登りはきつく、帰りも足場を良く見て注意が必要なポイント。
東尾根ルート
【東尾根展望台からの景色】
急な階段斜面を登った先が東尾根ルート、すぐに展望台があり、ここからは山岳地帯の景色を山頂付近目線で見ることが可能。時間的には駐車場からここまで約2時間半くらい、ルートを間違えてなければ2時間くらいの距離。
展望ポイントには屋根付きベンチ完備。ここで景色をみながら少し休憩しつつ、上臈岩がどの辺なのかグーグルマップで確認。すると東尾根展望台付近にあると思っていた、上臈岩はまだまだ先にあり、風景の特徴でもある鳳来湖から離れている事に気付きます。
県民の森ハイキングマップでは上臈岩までのルートがのっていないことから、東尾根ルートからはグーグルマップで自分の位置を確認しながら上臈岩に繋がるルートを位置だけで検索。ルートを間違えないよう風景を覚えながら慎重に前進。
防火水槽10のポイント。この辺に分岐があると予想していましたが、全く繋がる道がなくここでも少し不安状態、でもハイキングマップ内であったのと体力もまだまだ余裕だったため、ダメならシュートン沢ルート経由で帰ることも視野に進みました。
上臈岩に繋がる分岐ポイント
防火水槽10のポイントから少し行った先に上臈岩に繋がる分岐ポイント。はっきりいって右側に行ける道を探していないと見つけることができなく、通常ならスルーしてしまうポイント。ハイキングマップにのっていないかったのは、看板を見ると良く分かり、ここからは敷地管理が変わってしまうから!ただ上臈岩方面とは一言も書いてなく、遭難事故が発生のパワーワードから、少し行って何も手がかりがないなら戻る作戦で前進。
この分岐から上臈岩までは約45分くらいの距離!
上臈岩ルート
少し進んだ先の上臈路の第一展望所。上臈路の文字からここでルートがあっていると確信!道が合っているとわかると安心感に変わり、風景を楽しめる余裕もでてきます。
景色はここからでも絶景ですが、上臈岩からは鳳来湖を上から隅々まで見れるスポットな事からまだまだ距離があるのが分かります。
上臈ルート第1分岐ポイント
上臈路ルートは険しく所々にある岩を手で掴んで下りたりする箇所もあり、最初は尾根付近を歩く感覚、途中の分岐から下に降っていく細い道。道が確立されていない場所にはピンクのリボンがルートを示すよう木の枝に結んであり、分岐ポイントに小さな案内マップがあるのでそれを見逃さないよう注意が必要です。
上臈岩案内マップには県民の森ハイキングコースの分岐ポイントから上臈岩までのルート表示、少し方角的にわかりにくいものの、グーグルマップの自分位置と照らし合わせてみるとだいたいの位置が把握できる体感。間違えが絶対に許されない(遭難につながる)為、マップを5分くらい確認、スマホで写真も撮影。
上臈岩まではおもに分岐ポイントが3箇所、それぞれ案内マップを完備しています。
【グーグルマップGPS使用】
少しづつ近づく上臈岩!グーグルマップのナビ機能は道が表示されない為つかえなく、GPS位置だけのマップ表示。大事なことなので何回も言いますが、GPSをON状態にしているとバッテリー消費が激しく、東尾根展望台付近からずっと使用しつづけた結果80→30パーセントの残りバッテリー、使う際はモバイルバッテリーは必要です。
第2展望所に到着すると鳳来湖はだいぶ近くに見え、後もう少しの距離。
第2展望所から少し行くと馬の背ポイント。ここは尾根部分のため風景が開けていて中々のロケーション!
上臈ルート第2分岐ポイント
馬の背からはほとんど降りの道、第2分岐ポイントの案内マップを見ると分岐を間違えるととんでもない方向にいってしまうのがわかり、距離が後少しでも慎重な判断が必要です。
【グーグルマップGPS使用】
第3分岐ポイントを道なりに進むと、上臈岩の上から下からスポットの分岐で、絶景をそれぞれの角度から見ることが可能。
上臈岩からの景色ロケーション
最後の分岐を右側に行くと「裏の上臈」、巨大な岩の上から鳳来湖を見渡せるのが特徴で、下を見ると断崖絶壁状態!
そしてメインの上臈岩の先端部分までは、ロープを使って岩から降りる命綱がない場所からアクセス。ここは登り降り危ないため、細心の注意が必要です。
上臈岩からの景色
上臈岩からの景色は視野角度200度以上開けている、広範囲の絶景ロケーション。鳳来湖と山々が絵になっているだけでなく、白い橋方面の巨大な岩壁が中国の風景を連想させる秘境感もあるスポット。人の手が加えられていない山がまだあるのかと驚いたとともに、ルートを探したりと簡単にこれないだけに今までにない達成感MAX状態。
ずっと見ていたくなる景色の中で食べるパンは最高のひとことで、ここで30分ほど休憩。オレ的体力HPゲージはここまで来ても残り30パーセントくらいありましたが、景色を見ながら回復していて、行きは意外とスムーズ、帰りが中々のものでした。
帰り道は馬の背付近まで足場が悪い登りルート、体力はあるもののふくらはぎが時々つりそうになったりと足にきたことから、マッサージをしながら少し登って休憩の繰り返しで、上臈第1分岐まで行くのにひと苦労。県民の森ハイキングコースの分岐ポイント(K252)に出るとどのコースで帰ろうか迷いましたが、冒険をしない来た時同様の不動沢→木和田林道ルートを選択。
ハイキングコース帰り道に関しては、下りがほとんどの道こそ注意が必要で、石がゴロゴロする場所では捻挫しやすく、最後まで気を抜けない中、行きよりも倍早い1時間半ほどで駐車場に到着。
結局飲み物は冬時期のためかお茶1本消費、これが夏場だったら2本以上いると予想できることから、訪れる時期によっても装備アイテムは違ってきます。
上臈岩登った感想まとめ
愛知県民の森ハイキングコースからアクセスした上臈岩は、いまだかつてない色々な経験をしたことが大きく、目的地で景色を見た時は安心も増して満足感達成感がいつもよりもおおきかった場所。展望台を勘違いしてルートを間違えたときは一瞬遭難?したとあせりましたが、計画ルートを外れても冷静になることがいかに重要なのかわかり、ハイキングマップやグーグルマップが必須なのもリアル体験したハイキングでした。その点から自分と同じような経験をしないようにあらかじめ道中ルートを知る事は大切です。
絶景度数★★★★★
上臈岩の絶景度数は★5の愛知県内絶景スポットの中でもトップ3に入るスポット。3時間くらいで行けるので、ハイキングをかねた山岳地帯の絶景秘境ロケーションを見たい人は、訪れてみてはどうでしょうか。
上臈岩まとめ
- 登山アイテム装備
- 多少の体力必要
- ルートはしっかりと確認
- 上臈路にはいる分岐は一箇所
- 時間にゆとりある計画
- 約3時間かかる展望スポット
上臈岩を簡単にまとめると、ハイキングというよりもはっきいって登山ルート、道中は岩を登ったり降りたり足場が悪い場所が多い為、多少の体力と登山アイテムは必須条件。その肝心なルートは県民の森ハイキングコースが途中まで参考になるので、訪れて一番はじめにやることとしてマップをスマホのカメラで撮るのが重要。また分岐ポイントも適当に行くのではなく、しっかりと現在位置と照らし合わせて確認、時間あるゆとりある計画をたてることが必要に感じました。また体力の限界を感じたら、それ以上無理することないよう途中で引き返す勇気も必要です。