愛知県内のダム巡りをしている時から思っていた疑問!それがダムゲートからの放流はどういう時にどういうタイミングで見れるのか?おそらくダム見学をしている人の中には同じような疑問をもっていて、どうせならダムゲートから放流しているダイナミックなダムの景色を見たいと思う人もいると思います。
動画などで見るダムからの放流シーンはすごく迫力があり、これぞダムという光景!放流ではないものの、水がダムのゲートから少しずつ越流(えつりゅう)状態シーンは愛知県内のダム巡りで、大島ダムと羽布ダムで見た事があります。越流シーンもなかなか見ごたえありますが、放流している所を見たい!
そこでダムからの放流を見れる時はどういう時かを考えた所、やはり普通に考えて雨が多く降る時!台風にたどりつき、SNSで愛知県内のダムで探して見た所、台風の次の日にダムゲートから放流している画像や動画を見つけました。日付などを見ると最近では台風21号、22号の次の日に放流しているようで台風22号はまだおとといの事!
まだ放流シーンを見れるのかわかりませんでしたが、紅葉の時期も近づいていることから山々の様子も一緒に愛知県内の奥三河にあたるダムを見にいってきました。行く前に豊田市方面か、奥三河方面(新城市)とどちら側に行こうか迷いましたが、新聞に書いてある大島ダムと宇連ダムの貯水率を見た所、大島ダムが100%!宇連ダムも99%とかなり満水のようで、これだけ水が多い状態なら放流している?と考え奥三河方面に決定!一番好きな佐久間ダムを最終地点に目指し、各ダムに行った様子を伝えていきます。
大島ダムのゲートから越流の様子
まず最初に訪れたのが、大島ダム!道中の道などは今回は省きますが、三河方面からは国道151号線があるのでアクセスしやすく、浜松方面からも三遠南信自動車道(無料)でいけば高速道路のようにスムーズにいくことができます。
大島ダムは朝霧湖にあるダムで、山々は薄っすらと紅葉に近づいていましたが、見頃は後1週間後くらい?と思うくらいでまだ早い状態でした。
【ダムゲート上流側の様子】
夏の時もほぼ貯水率がほぼ100%に近い状態だった記憶があります。
【ゲート下流側の様子】
ゲートから水が越流していて、白っぽくなっていることから雪が積もっているようにも見えました。
【ダム天端から下流の様子】
今まで、天端(てんば)という言葉を知らなく、ダムの上の道の事をいうそうです。サーという音が気持ちよく聞こえ、まるでウォータースライダーのような感じでした。
宇連ダムの放流の様子
以前の宇連ダム記事でも紹介した、下から展望できるポイント!これ以上は入ることができなく、工事中で立ち入り禁止になっているので注意。ラジアルゲート3門のうちの真ん中から放流していました。
【天端から鳳来湖の様子】
鳳来湖の水は以前来たときよりも確実に増えている感じで、湖畔沿いの山々は大島ダム同様に紅葉には少しまだ早い感じでした。
【ゲートの様子】
宇連ダムのラジアルゲートは上から見えるようになっていて、ゲートは少し開いていて水がものすごい速さで流れていく様子が見れました。
【天端から下流の様子】
ゲートの水は中央だけですが、放流している様子を初めて見たので熱盛状態!
ここでちょっと休憩をかねて次にいく佐久間ダムの事を少し調べて見たところ!トラブル発生!なんと国道473号線(河川内仮設道路)が通行止めになっているという情報を浜松市公式サイトで知ることになりました!本当なら国道151号に戻り、県道1号→国道473号の順でいくつもりが、通れない状態に!以前佐久間ダムに行った時は三遠南信自動車道工事中で、大千瀬川沿いを仮設道路を通っていきました。どうやら佐久間ダムが放流すると通行止めになるようなのでこれから佐久間ダムに行く人は注意!道路事情は事前に調べていったほうが確実。
マップをじっくりと見ると、三遠南信自動車道経由で浜松市方面からアクセスが可能そうだったのでルートを変更!国道152号→天竜川下流側からいくことにして、佐久間ダムの間までにある船明ダムもついでに見て行く事にしました。
船明ダムの放流の様子
少し大回りするルートで、浜松市方面から国道を通るので道的にはよかったです。船明ダムは初めていきましたが、天竜川の下流(最後のダム)にあり浜松市街地からも比較的近くにありました。
ここで目にしたのはゲートからの放流のすさまじさ!川幅もあるので、水量に驚かされました。よくダムの放流のサイレンが鳴ったら川から離れるという事を聞きますが、これを見て納得!本当に危険なのがよくわかりました。
この時点で天竜川のダムの放流がすごい事がわかり、少し上流にある秋葉ダムもこんな状態なのかすごく楽しみになりました。
秋葉ダムの放流の様子
国道152号線を長野方面に向かい、秋葉ダム周辺になると想像以上の光景を見ることに!道路沿いに車をとめてダムを遠くから見る人などいて、さっそく秋葉ダムゲート側を正面から見れるポイントに移動。おすすめ展望ポイント!
8門あるゲートのうち5門から放流されていました。ここもかなりの水量で、船明ダムも迫力がありましたが、秋葉ダムはかなり接近して見れるポイントがあるので、自分の中では一番すごい光景を見ることができたと思います。
【ダム天端からゲート上流側の様子】
以前来た時よりも秋葉湖の貯水の量も増えていましたが、水がかなり濁っている状態でした。
【ダム天端からゲート下流側の様子】
ダムの上ゲート付近に来ると、微妙な水しぶきがあり少し寒く感じ、5門からの放流はすごい迫力!水が流れる音も少し怖いくらいでした。
県道285号から一本入った道の展望ポイントからは、ゲート付近の様子や流れ出た水が天竜川に流れて行く様子など一見の価値有り!秋葉湖畔沿いの紅葉の景色の画像を撮り忘れるほど、それだけ迫力がありました。紅葉のほうはこの辺もまだ少し山々が色付きはじめたくらいで、後1週間くらいはかかると思われます。
佐久間ダムの放流の様子
まさかあれだけすごい放流を秋葉ダムで見れるとは思っていなかったので、完全に熱盛状態!国道152号線をさらに長野方面に向かい、最終地点の佐久間ダムに行く途中に気づいた事!トイレにいきたい!ここでオレの貯水率は100%を越えそうな状態でゲートから越流しそうなほどになっていました。ダム駐車場にあるトイレに寄るのを忘れてしまうほど、ダム放流のすごさが伝わるかな?
国道152号線には大輪橋(赤い大きな橋)を越えてすぐに公衆トイレがあるので決壊せずにすみましたが、山道はコンビニはほぼないので道中にある公衆トイレにこまめに寄っていくのをおすすめします。くれぐれも決壊しないように!
そしていよいよトンネルを越えて佐久間ダムに到着!やはりここも山に囲まれているので寒く感じました。
【佐久間ダム駐車場からダム上流側の様子】
佐久間湖の水もだいぶ濁っている状態。
【ダム下流側ゲートの様子】
ダムのゲート下流側から見える展望ポイントで、場所はトンネル付近から撮りました。放流されている様子は微妙に角度が悪いのでうまく撮ることができません。
【ダム天端から佐久間湖畔の様子】
湖畔の山々は少し色付きはじめていますが、紅葉見学にはここもまだ少し早い感じました。以前来た時よりも佐久間湖の貯水率は全然違うように見えたので、台風の雨量でこれだけ貯水率を変えると思うと放流するのもわかります。
【ダム天端からゲート下流側の様子】
佐久間ダムのゲートは下流側で比較的近くで見ることができます。ゲートのせき止められている水の様子も確認でき、そこから放流される様子は高さがあるため迫力ありました。堤高155.5m!
放流されている様子は佐久間電力館の展望ポイントがおすすめ!
ゲートの様子などを見た後は、電力館の展望ポイントに移動するとまた違った風景を見れると思います。
【電力館展望ポイントからダム放流の様子】
5門あるゲートのうち3門から放流していて、高い場所にある展望台にも水が流れる音が聞こえるほど!台風の次の日だったらもっと水量があったのかもしれませんが、自分の中では佐久間ダムの放流がメインだったので見れて満足です。
佐久間ダムから放流された川の水量を見ても、ダムのサイレンが鳴ったらすぐに川から離れないといけないのがよくわかります。逆に通行止めになっている、国道473号線(河川内仮設道路)沿いにある大千瀬川の様子はどうなっているのか気になりました。
ダムの放流を見た感想まとめ
ダムの放流はいつ見れるのか?という疑問から実際に台風の翌翌日に行ってみましたが、放流は見ることができました。ダム好きな人やこれからダムに行く人で、放流の様子を見たいという人も少なからずいると思います。結果的には台風の次の日がベストだと思いますが、佐久間ダムのように道中の道が通行止めになることもあるので事前に調べてからルートは選んだほうがスムーズにいけると思います。
愛知県、静岡県の5箇所のダム放流を見て思ったことは、大雨が降ってもしっかりと管理しているからこそ人々の生活がなりたっていると感じました。初めて放流している様子は迫力そのもので、ダムの偉大さを感じる1日でした。
紅葉のほうはまだ奥三河方面は少し早い感じがしたので、また機会を見ながらダムカレーを求めて今度は豊田市方面の山々の様子を見に行ってみたいと思います。