南信州遠山郷に位置する下栗の里(しもぐりのさと)は、標高1000mの山間部にある村集落で、南アルプスの山岳地帯を見渡せるだけでなく、下栗の里全体を小高い展望台から見れる遠山郷を代表する王道観光スポット。見所としては山岳地帯にポツンとある村集落の光景が一番の見所となっていますが、その他にも周辺にあるお店も訪れる人達の評価が上々なことから、南信州に観光で訪れるならここはかかせない場所です。
アクセスがしづらい秘境スポット!だがそれがいい
絶景+秘境+ぽつんと集落+展望スポット=最強絶景秘境スポットの「下栗の里」、1つだけ欠点をあげると道中の山道が狭く険しい道が続く為、車だとアクセスしづらく、簡単には行けないスポット。ただそれは秘境スポットとしての意味を含んでいて、道中の道も見所の1つかもしれません。
今回の長野県絶景スポットは、オレ的には人生で1度は行ってみたい観光スポットと言っても過言ではなく、写真を見ただけで行きたくなった(いつ行くの?今でしょ!!)場所だけに、特に秘境スポット・絶景スポットなどの山岳風景好きな人におすすめ。記事ではこれから訪れる人の為にも、道中の道から展望ポイントまで下栗の里を色々細かく見てきたので、南信州の観光スポットとして参考にしてみてください。
下栗の里の場所詳細
場所 | 長野県飯田市上村下栗 |
駐車場 | 30台以上駐車可能
はんば亭前が展望台の駐車場 |
その他 | 綺麗なトイレ有り
自販機有り お食事処お土産有り ロッジ宿泊施設有り 動きやすい服装、運動靴必須 夏は虫避け対策 |
下栗の里の場所は、長野県飯田市でも南アルプス方面の山岳地帯、マップのポイント位置はお食事処や展望台の観光客用駐車場を示しています。
アクセスは浜松市から諏訪方面まで繋がる秋葉街道・国道152号線がメイン道路となっていますが、マップを縮小すると分かる、国道ゆいいつの未完成区間(青崩峠)があることから、県道369号の迂回路から兵越峠を越える必要があり、国道152号線の上島トンネルを越えてすぐを左折して山道を道なりに進むと駐車場までアクセス可能。また国道151号メインの場合→国道418号→国道152号のルートも有りです。
オレ的にはどのルートを使って訪れるにしろ、山道に慣れていない人は所々の道の駅などで休憩することをおすすめしていて、市街地走行とは全然疲れ方(疲労感)が違うので、時間にゆとりをもって走行は必要。
道中の道について
静岡方面から長野方面の国道152号線上島トンネルを越えたらすぐ左折。少し鋭角になっているポイントを曲がりトンネル上を通ると行きの山道ルートに入ります。
国道152号から駐車場までは約30~40分の距離
道中のルートは車線がなく所々に待避所がある細い登り坂、とにかく前方を良く見て徐行程度で進む必要があり、カーブ手前では充分に速度を落として対向車に注意が必要。速度は約10~20キロが平均、それだけ険しい道!ただ中型バス(通称ロケバスと呼ばれる20人くらいのバス)やハイエースワゴン(バンよりも大きいタイプ)も通っていたので、道は狭いと感じるものの、対向車さえ気をつければ普通車でも普通に通れる体感。
30分くらい走ると下栗の里の村集落、ここから傾斜がかなりきついグネグネ坂道。ちなみに画像の鋭角曲がりポイントは一回で曲がれなかった場所で、観光客用の中型バスは何回切り替えして曲がったのか気になる所でした。大型は絶対無理な道!
【下栗の里の中間地点から】
村集落のグネグネ道からは絶景ポイント!ここまでの傾斜とカーブが続く道ははじめて、ゆっくりと1速固定で登っていきます。
【駐車場トイレの様子】
お食事処やロッジなどがあるメイン駐車場。飯田市街地が気温25度くらいの中、下栗の里は20度くらいと結構な気温差で、訪れたのは花桃の見頃時期、その中で驚いたのが桜も同時に咲いていたこと!市街地では完全に桜は散っているのに、ここでは桜見頃時期、それだけ標高差は気温に影響しているのが伺えました。
訪れている観光客の車ナンバーを見ると三河豊田と意外と愛知ナンバーが多く、千葉から来ている人もいて想像以上に知名度が高い印象。バイクでソロツーもいました。
オレ的には一番はじめに展望スポット、それから食事処建物やロッジなどを散策していて、最後に見所をふくめて紹介。
【下栗の里マップ案内板】
お食事処はんば亭付近の案内板を見るとどんな場所なのか良く分かり、天空の里ビューポイント「おおぎびら展望台」は駐車場から歩いて約20分の距離。他にも散策コースがあり、山登り装備を整えたガチ勢がトレッキングコースにチャレンジしたりと観光目的だけでないのも特徴です。
天空の里ビューポイントおおぎびら展望台
駐車場横の道路を約5分歩くと、おおぎびら展望台に続く遊歩道。
展望台まではこんな感じのハイキング感覚でいける遊歩道、場所が場所だけにもっと険しい階段を登る道をイメージしていた為、体感的には歩きやすく意外と楽でした。
注意点は人ひとり通れるような道なのですれ違う際は譲り合いが大切、またこういう危険な場所でよく見るZ世代の押すなよ押すなよは絶対ダメッ!下は完全に崖になっています。もし手に持ち物がある場合は、左手で持つことをおすすめ、その理由は自分はスマホを右手に持って歩いていて落としそうになったから・・・
展望台の様子
天空の里展望ビューポイント「おおぎびら展望台」は、定員40人の手すりが単管で造られた簡易的な展望台。後ろ側は開けていないので方角的には下栗の里方面を眺める場所。
おおぎびら展望台からの景色
お分かりだろうか?山岳地帯のロケーションの中にポツンとある村集落!家や通る車の様子はリアルジオラマの世界感、標高1000mは数字だけ見るとたいしたことないように見えますが、実際はかなりの高さ、天空の里と呼ばれているのも納得の絶景が広がっています。
写真を撮る場合は望遠機能が意外と重要で、その点iPhoneの上位機種(3つのカメラPRO)なら綺麗にズームアップできる優れもの。広角調整すると山岳地帯を表現でき、撮り方によっては映える写真が可能。晴れがベストですが、山の天気は変わりやすい為、周辺の天気予報を見て訪れるのは重要なことかもしれません。
絶景秘境スポットを見たら周辺散策!
はんば亭ロッジ下栗周辺の見所
お食事処はんば亭建物前も駐車場を完備。建物内は食事スペースとお土産コーナーと分かれている造り、信州らしくソバが定番メニューになっていて、評価も上々なことからお昼のご飯目的休憩スポットとして有り。
お土産も信州らしい物が豊富。中でもたまねぎせんべいやTシャツなどちょっと変わった物もあるので、記念としてお土産にピッタリな印象。
宿泊施設ロッジ下栗の横には春を伝える桜完備。下栗の里は一泊旅行として来るのも有りで、天空の里で過ごす朝は街中では体感できないような清々しいイメージがあります。
そして気になったのが別荘風の平屋5棟!滞在型農園「天耕の家」は、時間一棟貸し、お試し宿泊、一年契約など地域を体験できる飯田市農業課が運営している有料施設。田舎暮らしにあこがれている人にはピッタリな立地条件ともいえます。
くねくね道の一角にある食事処「いっ福」は、季節の野菜を使った定食がメインメニュー!風景にも絶妙にマッチして「こういうのでいいんだよな」の食べたくなる料理、来る道中に見てここで休憩しようとしていた所、残念ながらウロウロ散策しているうちに閉まってしまいました。お土産用の信州みそは300円、これだけでもお買い徳感がありそうです。
くねくね道の見所としては他にも畑で発見、それは天然の鳥キジで、最初はのどかな雰囲気の畑にニワトリが飼いならされていると思いきや、体の色が違うのに気付き、アイフォンのズーム機能で追いかけてみると野良のキジと確信。鳥と言うと飛ぶかジッとしているイメージ、野良キジはその点走る動きがものすごく早く(写真が撮れないほど)、意外な発見をすることになりました。
ロケーションに限らず自然豊かなのも下栗の里の良さ、付近を散策するとこういう普段体験できないこともわかるので、過ごし方の1つとして散策はおすすめです。
帰り道は別ルート
帰り道に関しては、行きとは違うルート!はんば亭駐車場から一段降りた最初のU時カーブに分岐ポイントがあり、普通車などは矢印方向に進むと国道152号線の上村小学校辺りに出ますが、はっきりいって行きの道よりも走りやすい体感。観光で来た人の中には看板をよく見ていないのか、行きと同じルートで帰っている光景(かなりいる)をみたので、くれぐれも行きと同じルートを通らないよう注意が必要です。
下栗の里に行った感想まとめ
今回は長野県絶景秘境スポット「下栗の里」に訪れてみましたが、のどかな山岳ロケーションの中に浮かびあがる村の様子は天空の村イメージそのもので、一般的には絶景スポットと言うと秘境感がプラスされているものの、ここはその秘境ロケーションをはるかに越えた光景が広がっていました。おそらくテレビ番組「ぽつんと一軒家」が好きな人なら、その絶景秘境を楽しめると思うので、南信州に観光で訪れる際は1つのポイントとして寄ってみてはどうでしょうか。
おすすめ度 ★★★★★
オレ的評価はこんな感じでパーフェクト!道中の道が少し狭くアクセスしにくいのも見方によっては良さとなっていて、街中からかけ離れた場所だけに絶景秘境スポットとしては十分な見所要素を含んでいます。その点から数々の絶景秘境スポットに行った中でも下栗の里はトップ3に入る場所!こういう場所で過ごす時間は有りです。