愛知県で比較的有名なダムといったら「宇連ダム」、自分も以前にバイクでツーリングをしていった事が有りますが奥三河にはその他にもダムがある事は知っていたものの行く機会がなくいました。そのダムに行く機会を作ったのが、以前に紹介した滝巡り!新城市にある有名な滝スポットを1日で3箇所周り、最後に訪れたのが百間滝というパワースポットの場所で、実はその後にすぐ近くにある朝霧湖・大島ダムを見学してきました。時間帯が遅かった為に暗くなり始めよく見えなかったものの、巨大な建造物ダムに魅力を感じ今度は明るい内に来てみようと決意をしてその日は帰りました。
帰ってから愛知のダムを調べていると奥三河周辺だけでも数箇所、奥三河意外にも愛知県内には他にも魅力的な巨大なダムの存在を知りどうせならダム巡りしようと思ったのがはじまりです。ダムカードの存在もその時知り、ダム巡りをした際の記念にもおすすめ!
自分は豊橋市から奥三河のダム・ダムカードを求めて巡りましたが、一番初めに訪れたのが新城市にある「大野頭首工(おおのとうしゅこう)」という漢字だけを見たら一見ダムとは思えない場所!
頭首工とは?
頭首工はダムとはどう違うのか少し疑問に思う人もいると思います。頭首工とは農業用水を河川から取り入れる為、河川の水をせき止めて用水路に流し混む施設で、大野頭首工を見るとわかるようにダム施設と似ているのがわかります。
それでは、自分が行った際の道ルートとダムカードの配布場所など「大野頭首工」を紹介します!
大野頭首工の場所と駐車場
アクセス | 愛知県新城市大野ハナシ周辺 |
駐車場 | 駐車スペース有り |
その他 | 建物施設にトイレ有り(建物内の為、職員に一声かけたほうがいいと思います) |
マップのポイント位置が県道439号線沿い駐車スペースがある場所で、専用駐車場はないので注意!国道151号線方面にもちょっとした駐車スペースはあるのでアクセス可能です。新城市街地からも比較的近く、新東名高速道路「新城IC」も近い為に遠方からもアクセスはしやすい場所にあり、ポイント位置から少し歩いていくと大野頭首工と建物施設があります。マップを見てもらえればわかるように、滝で有名な「阿寺の七滝」が比較的近くにあるため、オレ的には滝観光もおすすめ!
【駐車スペースのある場所】
自分は県道439号方面から行き、ちゅっとしたスペースと看板があるので比較的わかりやすかったです。
駐車スペースから歩いていくと頭首工と管理建物施設があります。施設に行く道中には、横に取水口から出た水が流れていて徐々に近づくにつれて頭首工の大きさが伝わってきます。
宇連川をせき止めているゲートと建物施設!白い建物が大野管理所で、ここでダムカードを配布!
【ダムカードのもらい方】
白い建物の右側に行くと階段があるので、インターホンを押して2階の受付のお姉さんからダムカードをもらう仕組み、時間帯があるので注意!
8時半~17時(土日・祝日を含む)
※どこのダムもダムカードをもらう際は施設の職員の人(一部違う場合有り)に声をかけてもらうので、他のダムを周る際には時間配分を考えないと間に合わなくなります。実際自分は、時間配分をあまり考えていなく周った為に、さらに奥にある佐久間ダム・秋葉ダムに行き新豊根ダムだけ次の日に行きました。道路工事中で通行止め区間があるので、またそれはそのダムの時に説明していきます。
ダムカードと大野頭首工をバックに写真撮影!ゲート排水側の写真が欲しい所ですが、151号線側からもしかしたら撮れる場所があるかもしれないので散策してみるのもいいと思います。県道439号側からはゲート排水側の写真を撮る場所はなかったです。
大野頭首工の様子とスペック情報
建物の上流側は少し遊歩道になっていて宇連川の様子を見ることが出来ます。のどかで緑がまた背景として綺麗!
大野頭首工のスペック情報 | |
河川名 | 豊川水系宇連川 |
型式 | 重力式コンクリリート |
ゲート | フラップ付鋼製ローラーゲート2門
鋼製ローラーゲート1門 |
堤高・堤頂長・有効貯水容量 | 26m・66m・90.6万m³ |
管理者 | 水資源機構 |
本体着工・完成年 | 1958年・1961年 |
【取入口の排水の様子】
建物と頭首工ゲートの間にあるのが「取入口」看板の説明によると、宇連川から最大で毎秒30m³の水を取水することができるそうです。結構な水量で流れが速そうに見えました。
ダム観光にかかせない案内板もあるので、ダムの構造がどうなっているのかわかります。
宇連川の水がせき止められているゲートは結構近くで見れるのもここならではだと思いました。他のダムだと水がせき止められている様子が見れない所が多く、ここの部分を見たい人もきっといるはず!
ゲートの頑丈なコンクリート壁には、ゲートの情報も!開閉方式・1モーター2ドラム×2ワイヤーウインチ式など専門用語みたいで素人の自分にはよくわかりませんが、扉体重量97トン!
頭首工から下流の景色がまた綺麗!宇連川は少し下流で豊川に繋がっていて、豊川放水路と豊川の水量を考えると上流の水量が意外と少ないのには驚かされます。
頭首工から上流もまた景色が綺麗、緑豊かな場所なので紅葉の秋や桜の季節に来るとまた違った一面を見れると思います。
大野頭首工のダムカード
初ダムカードをゲット!大野頭首工のゲート排水側が表で、後ろにはダムデータ情報と、こだわり技術などが書いてあります。愛知県のダムカード1枚目をもらい、とても貴重なカードに感じたのとこれを求めて全国から来る人ももしかしたらいるかもしれない事を考えるとすごく得をした気分で記念になりました。ダムカードを見て気づいたことは、フラップ付鋼製ローラーゲート2門が左右にあるゲートで、鋼製ローラーゲート1門が真ん中にあるゲート!排水ゲートを正面から見ることが出来なかったので謎が解決しました。
大野頭首工に行った感想
大野頭首工はダムの中では小規模なものの、建造物の美を感じれます。また宇連川の大切な水を用水路などに流す重要な施設を見て、普段川を何気なく通るだけだった自分にとってはこういう施設があることすら知りませんでした。観光で訪れる際は、景色や写真を撮って楽しむのと同時にその水がどういう風に供給されるのかも考えてみるのもいいと思います。
大野頭首工の近くには湯谷温泉や愛知県民の森などもあり、観光で訪れるにも国道151号、県道439号とどちらもアクセスしやすいのでおすすめです。また新城市の有名な阿寺の七滝も大野頭首工から約20分くらいなので、観光で訪れる際の参考にしてみてください。
次の記事では、大野頭首工から宇連川上流部分にある大島ダムを紹介します。